【3月10日・茨城】3(み)10(と)=水戸の日にちなんで、茨城県のお葬式のしきたり

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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3月10日は水戸の日(語呂合わせ)。

水戸市ではこの日にちなんで“納豆ごはん及び納豆の早食いを競い、納豆早食い世界一を決定”する「水戸納豆早食い世界大会」が行われるそうですが、調べてみると今年、2016年は3月19日に行われるようで、3月10日ではありませんでした。

そこで、今日は水戸市が県庁所在地を務めている茨城県のお葬式について書くことにします。

なお、“納豆の日”は7月10日です。

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茨城県のお葬式

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鎌倉新書の「第一回お葬式に関する全国調査」*によると、茨城県のお葬式にかかる費用の平均は、1,406,250円です(火葬場使用料、式場使用料を含みますが、飲食・返礼品費用、お布施は除いています)。

全国平均の1,303,628円と比較するとやや高い数字になっています。

ただ、会葬者人数の平均は107人と全国平均の78人と比較しても多く、一回のお葬式で受け取るお香典の合計も、平均で1,189,063円と全国平均886,844円と比べ多めになっています。

茨城県のお葬式(N=32)

お葬式そのものにかかった費用の平均

1,406,250円

飲食費の平均

445,313円

返礼品費用の平均

548,438円

会葬者の平均人数

107人

参列者からのお香典の合計の平均

1,189,063円

押さえておきたい茨城県でお葬式をあげる時の風習

棺の中に藁人形(わらにんぎょう)

納棺の時、これ以上の不幸が続かないようにといった願いを込めて、棺の中に入れる風習は全国でも見られます。

茨城県でもこうした風習は県内の一部地域で行われているようです。ただ特徴的なのは藁(わら)で作った男女の藁人形を入れるそうです。

棺をくるくる回す

同じく棺にちなんだ風習で、「棺をくるくる回す」というしきたりがある地域もあります。

「柩廻し」といって、出棺の際などに庭か墓前で、棺を3回または3回半、左回りに回すそうです。

死者の霊が戻って来ないよう、棺ごとくるくる回すことで、亡くなった方の方向感覚を狂わせるためといわれています。スイカ割の時に目隠しをしてくるくると回るのと同じ原理と言えそうです。

この風習にも、不幸が続かないことを願った想いが込められているようです。

このほか、理由は定かではありませんが故人が着ていた着物や衣服に水をかけて、家の裏に北向きで干すといった風習もあるようです。

押さえておきたい茨城県のお葬式に参列する時の風習

香典を3回出す(場合もある)

茨城県の南部の地域では故人が亡くなるとすぐに「病気見舞い」をわたすことがあるそうです。さらに通夜の時には「通夜見舞い」、葬儀では「香典」と合計で3回、お香典をわたすことがあるようです。

お清めの鰹節

お葬式に参列した時、清め塩を玄関先で撒くというのは全国的にも見られる風習です。

ところが、茨城県でも水戸などでは、この清めの塩と一緒に鰹節を食べるしきたりがあるようです。

神道のお葬式では祭壇に食物をお供えしますが、こうした風習が変化して生まれたしきたりなのかもしれません。

茨城県のお葬式のしきたりについては「しきたりから学ぶ全国のお葬式」の「しきたりから学ぶ茨城県のお葬式」でご紹介しています。

お葬式の風習は地域によっても異なります。また時間とともに変化していくものです。詳しくは茨城県内の“地域の葬儀社”にご相談ください。

*「第一回お葬式に関する全国調査」 調査概要

調査期間:2013年11月11日~11月14日(4日間)

調査対象:全国の40歳以上の男女で、直近2年半以内に葬儀の運営に携わった方

調査手法:インターネット調査

有効回答数:1,847件

詳細≫第1回お葬式に関する全国調査(鎌倉新書調べ)

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