お葬式の専門家を育成する専門学校、駿台トラベル&ホテル専門学校 葬祭マネジメント学科は2016年2月13日、「2015年度卒業研究発表会」を開催しました。
未来の葬儀業界を担っていく学生たちが、今の葬儀の課題や問題点を独自に研究。それらを解決するにはどうすればいいのかを提案しました。
アニメ主人公の模擬葬儀も
4つのグループに分かれて、それぞれの研究結果が発表されました。
例えば、「追及~今の葬儀業界に何が足りないのか~」というテーマでは、葬儀社のホームページやパンフレットなどでしばしば見かける「心を大切に……」「思いに寄り添う」というフレーズについて、果たしてそれを実感できたかどうか? 葬儀を経験した人に対し、学生たちが街頭インタビュ―を行った結果を発表しました。
「実感した」は57%で、その内訳で最も多いのが「親身になってくれた」です。
お葬式の現場でどのようなトラブルが実際に起こっているのかを調べて、その解決案を動画で提案したり。
「自由」とは名ばかりで、すでにある型にはまってしまいがちな「自由葬」を見直し、「自由想」という新しいお別れを提案したり。
さらに、若い世代に、葬儀について興味を持ってもらうにための提案として、子どもから大人まで幅広い層に人気のアニメ主人公(ロボット)の模擬葬儀が行われ、登場人物(練馬区在住)からの弔電も読み上げられました。
手づくりエンディングノート
展示コーナーでは、学生たちが提案する手づくりのエンディングノートが並びました。
学生たちが飾った生花祭壇
1年間お世話になった学科長(健在)に感謝の心を込めて、学生たちが祭壇を飾りました。
戒名は誰が付けたのかわかりません。
「気が付いたら書かれていた」そうです。
(文・構成 小林憲行)