【施設での看取り】入居者で送るお別れ会

自宅ではなく、介護施設で最期を看取ることになった場合、何を基準に選べばいいのでしょうか?

看取り介護についての方針や考え方は施設によってさまざまです。具体的な支援体制の事例を参考にしつつ、家族にピッタリの看取り施設の探し方を学びましょう。

家族がどんな最期を送りたいのかを確認するとともに、残りの人生をどう過ごすべきかを考えるチャンスになるかもしれません。

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看取り介護の方針と対象者尊重の考え

看取り介護とは最期の時を心穏やかに迎えるためのケアです。日本では自宅で最期を迎えることができるケースは1割程度と低く、大半が病院や施設などになります。

平成18年に改定された介護報酬改定で「看取りケア」が加算項目に含まれて以降、看取り介護に関する方針を打ち出す施設が増えてきました。

医療との連携に力を入れることで、介護施設での看取りが可能になりました

ほとんどの施設では、最期をどう迎えるのかを対象者本人や家族の意向を確認しており、緊急時の対応や終末期の栄養補給法などを入居時に確認します。

また、対象者本人がどうしたいのかを事前に家族が知っておくことも大切です。施設の方針と本人の希望がマッチすることが理想になりますので、ケアマネージャーとも相談し最適な施設選びをしましょう。

看取り介護における支援体制の具体例

ターミナルケア(終末医療)を行っている施設の具体的な流れでは、適応期・安定期・不安定期・看取り期と分けます。

適応期では家族の気持ちや本人の要望の確認、連絡方法や医療形態について説明を実施する時期です。

安定期では概ね入所が半年以降になり、漠然とした死生観について考える時期になります。不安定期は実際に体も衰弱して死が迫る時期です。

看取り期は医療的に手を尽くした状態で、回復の見込みがない時期となりますので、会っておきたい人に連絡をしておきましょう。

施設によっては不安定期や看取り期に入ると個室に移し、家族が寄り添いながらケアしていくことを理想とし、ユニット型個室を取り入れている所もあります。

看取り介護に対応した施設の探し方

特別養護老人ホームは一度入居できると終の棲家として、過ごせることもあり、人気の施設です。

介護施設には、いろいろありますが、特別養護老人ホームは一度入居すると終の棲家として過ごすことができます。

そのことから、人気が高い分待機者が多く、入居希望しても5年以上待つケースがほとんどです。

他に民間の介護施設もありますが、看取り希望者の受け入れに関しては対応が施設によって異なります。まずはどの施設が自分たちに合っているか、下調べをしておくと良いでしょう。

調べ方は、ケアマネージャーに相談する、近隣にある介護施設を調べホームページやパンフレットを取り寄せ比較検討するなどの方法があります。

入居希望の施設が見つかったら見学したり、ショートステイなどを利用したりしてみると、スタッフの対応や雰囲気を肌で感じることができます。

フラワーベッドで飾ることも

フラワーベッドというのは、フラワービジネスを主とする日比谷花壇のお別れプランの一つです。

フラワーベッド

故人のベッド上にベールをかけて明るい演出をする「ベッドベールフラワー」や、故人の顔周りを花で彩る「フェイスフラワー」など、花を生かした美しい空間を作ることができます。

フラワーベッドを活用することで、安置や花入れを故人がそれまで生活していた居室で行うこともできるようになります。

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