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仏教の宗派のひとつ、律宗の特徴や歴史とは?

律宗(りっしゅう)とは、奈良時代に栄えた南都六宗の一つです。日本の律宗の開祖である鑑真や総本山である唐招提寺など、歴史で勉強したという方もいるかもしれません。律宗には戒律の実践と研究に重きをおくという、他の仏教宗派にはない独自の教えがあります。本記事では、律宗の歴史や教えと特徴、総本山や主な寺院について、ご紹介します。

律宗の歴史

律宗は、戒律の研究と実践を行う仏教の宗派の一つです。中国で唐の時代に道宣(どうせん)が成立させました。日本へは鑑真が帰化僧として伝え、聖武天皇などに戒律を授けました。奈良時代に平城京を中心に栄えた6つの日本仏教の宗派を南都六宗(奈良仏教)と呼びますが、律宗はその一つです。南都六宗のうち、現在も残っているのは、律宗・法相宗・華厳宗の3つです。

鑑真が渡日する以前の日本では、戒律が伝えられていたものの、受戒制度がなく私度僧(戒を受けておらず自分で出家を宣言した僧侶)があふれていました。そこで、「受戒制度を確立するための僧侶を唐から招聘するように」という聖武天皇の命により唐に渡った僧たちの要請を受けた鑑真は、弟子たちとともに渡日することを決意します。海賊に襲われたり、失明したりなどの苦難を乗り越えて何度も航海に挑戦し、ようやく6度目にして日本に到着することができたのです。この鑑真とその弟子たちの20年近くに渡る苦難は、井上靖の小説『天平の甍(いらか)』で描かれ、映画化もされています。

754年に福岡・大宰府に着いた鑑真は、天智天皇が創建した観世音寺(かんぜおんじ)に隣接する戒壇院で初の授戒を行いました。戒壇とは、仏教用語で授戒をするための場所を意味します。その後、聖武上皇の保護を受けて奈良の東大寺に戒壇を開き、上皇から僧尼まで400名に授戒を行いました。

759年には、現在の律宗の総本山である唐招提寺を創建し、戒壇を開きました。763年に76歳で死去するまで、戒律を伝えるほか、彫刻や薬草などの知識を広めたり、貧民救済などに力を注いだりました。鑑真が死去した後も律宗は戒律研究に重きを置き、盛衰を繰り返しながら今も続いています。明治時代初期には、唐招提寺を除くすべての寺院が真言宗の直轄となることもありましたが、1900年に律宗として独立し、2017年現在の寺院数は28、信者数は23,800人となっています。

律宗の教えとその特徴

他の仏教宗派が経典・論、座禅などを重んじるのに対して、律宗では戒律の研究と実践を重んじます。戒律の「戒」と「律」とは、本来別の意味を持っています。「戒」は自発的に規律を守ろうとする心の働きのことで、「律」とは守るべき規範や罰則などの定めでのことです。律宗では、戒律を探求し理解を深めることで、悟りが開かれるとされています。

特に、律宗の教えでは、三聚浄戒(さんじゅじょうかい)という大乗仏教の戒律の一つを重んじています。この三聚浄戒は、「摂津義戒(しょうりつぎかい)」「摂善法戒(しょうぜんぼうかい)」「摂衆生戒(しょうしゅうじょうかい)」の3つから成り立っています。

「摂津義戒」は、戒律を守ることで悪を防ぐ、「摂善法戒」は、自ら進んで積極的に善を行う、「摂衆生戒」は、世の人々を教え導くとともに、人々のために尽くすことを説いています。これらの戒律を普段の生活で実践することが大切と考えるため、「酒を飲まない」「色欲に溺れない」「殺傷の禁止」など、日常生活においても信者は教えに従って生活することが求められます。

また、律宗では、学問的な側面があるため、宗教儀式が少なく、葬儀も行いません。また、檀家制度ができる以前からある宗派なので、菩提寺や檀家という考えもありません。しかし、葬儀を行ってはならないという教えではありませんので、律宗では葬儀を行う場合は、他の宗派の寺院にお願いすることになります。埋葬する場合も、律宗の寺院には墓地はないので、宗派を問わない公営や民間霊園、葬儀を頼んだ宗派の寺院などへ埋葬します。

主要な寺院と現在

律宗の総本山である奈良・唐招提寺は、1998年に古都奈良の文化財の一部として世界遺産に登録された世界的にも有名な寺院です。国宝である金堂や講堂、千手観音菩薩立像など、多くの伽藍や文化財が、今もなお天平文化の息吹を伝えています。教科書などでも有名な国宝・鑑真和上像は、年に1回、鑑真の命日である6月6日前後の3日間だけ公開されます。

律宗の大本山は、京都にある壬生寺です。991年に快賢により創建されました。壬生寺の近くに新選組の屯所があったことから、新選組ゆかりの寺としても知られています。新選組の兵法調練場として使用された境内には、近藤勇の銅像や新選組隊士が祀られている壬生塚などがあり、多くの新選組ファンが訪れています。

まとめ

律宗の歴史や教えの特徴、総本山や主要な寺院についてご紹介しました。奈良の唐招提寺や京都の壬生寺は、観光スポットとしても、よく知られていますが、律宗の教えについては初めて知った方も多いのではないでしょうか。律宗では葬儀を執り行わないため、葬儀社をどこにするか、どの宗派に頼めばよいのかなど、お悩みの方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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