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【仏教解説】華厳宗とは?歴史や教え、特徴など

華厳宗とは、当時の中国である唐の地論宗を原点に、唐の僧、杜順が興した宗派です。華厳宗の教示である華厳経学は、歴史の中でさまざまな宗派の教示を取り入れて完成に至りました。現代では、仏教思想の代表のひとつとされています。華厳宗は葬礼を行う慣習がないため、華厳宗の方の葬礼をする際は、他の宗派にお願いし執り行います。ここでは現代仏教のひとつ、華厳宗について紹介します。

華厳宗は奈良仏教に属し、三論宗、法相宗、倶舎宗、律宗、成実宗と合わせて南都六宗と呼ばれます。南都六宗は奈良仏教が開かれた当時からの呼び名ではなく、平安仏教が興った際に、京都から見て南で起きた宗派という意味でつけられました。
華厳宗を興したのは唐の僧侶である杜順です。

華厳宗のもとになった地論宗は、唯識派の世親が解説した十地経論を原点に、唐で興りました。十地経論は華厳経に組み込まれたとされているため、大きな影響を受けていることがわかります。その後、杜順が当時の中国で信仰されていた地論宗をもとにして華厳宗を興しました。華厳宗には宗祖の系譜が存在し、日本における華厳宗は、華厳宗の第3祖法蔵の門下である審祥によって伝えられました。

日本での華厳宗

日本で華厳宗が本格的に広まるきっかけとなったのが、審祥が東大寺で華厳宗の講義をした時代であるとされています。しかし、鎌倉時代に入ると鎌倉仏教が主流となり、教示が哲学的で難しかった華厳宗は庶民にうまく広まらず、一時期は勢いが弱まりました。しかし、高弁や凝然の働きにより華厳宗は再び勢いを強めました。そして現代では、華厳経学は仏教思想の代表として位置づけられています。

大本山は奈良時代、聖武天皇によって建立された東大寺です。金光明四天王護国之寺、総国分寺、大華厳寺と呼ばれることもあります。本尊は「奈良の大仏様」で親しまれている毘盧舎那仏です。

華厳宗の特徴

華厳宗の教示である華厳経は経典の中でも体得が困難なものと位置づけられています。

その理由は、歴史の流れの中で法相宗や天台宗の教示を取り入れて発展してきたことにあります。華厳宗の教示である華厳経は、さまざまな宗派の教示を取り入れて完成しました。そのため、ほかの宗派と比べて独特な体系が築かれています。また、華厳宗は修練が厳しいことで知られており、高名な僧でも完全な悟りに至るのは難しかったようです。華厳宗を興した杜順も最後まで終えられず、華厳宗の祖師にあたるインド仏教の僧、ナーガールジュナも52段中41段までの悟りが限度だったようです。

華厳宗の教示とは

華厳宗の教示である華厳経学は、華厳経をもとに日本で独自の発展を経て体系化された宗学です。華厳経学の特徴としてよく例にあがるのは、四法界という世界の見方です。四法界とは仏の心に映る世界を表します。四法界の名の通り、世界は4つの見方ができるということです。4つの見方にはそれぞれ名前があり、事法界、理法界、理事無礙法界(りじむげほっかい)、事事無礙法界(じじむげほっかい)と呼ばれています。四法界という世界の見方を通じて示されていることは「自分本位にならない」ということです。偏ったものの見方や、自分に都合のいいように物事を解釈せず、出来事や存在するものをありのままに見ることが大切だと教えられています。

華厳宗と天台宗の違い

華厳宗と天台宗はよく対比されます。

両宗派に共通することは、どちらも独自の宗学体系を築き上げているということです。現代まで、華厳経学派と天台学派は対立してきました。

華厳経学派と天台学派には優劣問題が生じており、華厳経学派は、天台宗を一段下ったところに位置づけていたことがわかっています。一方で、唐の僧である宗密は華厳経を最高のものとしながらも、顕示真心即性教に属すし、深浅に違いがないと記しています。
このように議論はありますが、華厳経学が四法界なのに対して、天台学は十界という世界の見方があり、両宗派の宗学ではものの捉え方が違うことがわかります。

華厳宗には寺檀制度がない

華厳宗を含めた南都六宗には寺檀制度がありません

寺檀制度は、葬祭と供養を家が所属しているお寺に任せるという制度で、江戸時代から始まりました。しかし、江戸時代より古くから続いていた華厳宗にはそもそも寺檀制度がありません。平安仏教は信仰と布教を目的に葬礼などの儀礼を行ってきましたが、華厳宗は仏教の学術的な追究を主とする宗派でした。そのため、葬礼などの儀礼、祭りといった祭礼はまったく行われませんでした。

華厳宗の人の葬礼は、他の宗派にお願いして行われます。その場合、相性がいいとされる真言宗の方式を取り入れた葬礼を採用されます。埋葬先やお墓は真言宗の墓地か、宗派不問の霊園となります。華厳宗の方の葬礼を行う際は、このように他の宗派と少し違う点があるので注意が必要です。

まとめ

華厳宗の教示である華厳経学は、歴史の中でさまざまな宗派の教示を取り入れ、独自の発展の末に完成しました。現代では、華厳経学は代表的な仏教思想のひとつとして位置付けられています。またほかの宗派と違い、華厳宗は寺檀制度がなく、葬礼など、儀礼の慣例のない宗派でした。そのため、華厳宗の方の葬礼は他の宗派にお願いして行います。

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