通夜・葬式に遅れて行くのは失礼?遅刻のお詫びと対処法を解説

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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  • 通夜は遅れて行ってもOK。30分~1時間の遅刻なら参列する
  • 通夜会場の到着が午後9時以降になるなら参列は遠慮する
  • 葬儀・告別式の遅刻は基本的にNG。遅れるときは必ず連絡を

通夜は、夜から始まり1〜2時間程で終わる故人との別れの儀式です。

元々は、遺族や近親者だけで行うのが主流でしたが、平日に葬儀・告別式がある場合、都合がつかず参加しにくい人が多いことから、通夜に参加する事が主流になりつつあります。

仕事等の予定が終わってから参加される方が多くいますが、その予定の最中に思いがけない事態に合ってしまい時間に遅れる事もあるでしょう。

そんな事態を防ぐにはどうすればいいのか、もし遅刻してしまった場合はどう対処するのがマナーなのかをご紹介します。

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仕事帰りに通夜へ直行するには

通夜が始まる時間帯は一般的には午後6時から7時頃のため、仕事が終わってから駆けつける方が多いのではないでしょうか。

通夜に遅刻しないためにも事前にあることが分かっている時は、前日に喪服や香典の準備をし、当日は上司や同僚に「通夜があるため、今日は早めに失礼します。」とのことを伝えておくと良いでしょう。

また、人が亡くなるタイミングは誰にも予測ができないので、突然の通夜に備えるには、会社のロッカーに喪服や通夜に適した地味な服装、黒ネクタイなどのアイテムを入れておくと、家に帰らずとも会社から直行で出向くことができるので、時間の短縮ができます。

仕事が終わってから通夜に駆けつける場合、前日から喪服や香典の準備を行い、当日は上司や同僚に通夜に参列する旨を伝えましょう。

会社帰りに通夜・葬儀に参列するときの服装

本来、お通夜や葬儀の場ではブラックのスーツなどを身につけます。しかし急な不幸の場合は平服(地味な色彩・模様の服)でもかまいません。スーツの場合は、濃紺やダークグレーでも問題ありません。

シャツは可能であれば白いものが適切です。

女性の場合は、男性と同様に濃紺かダークグレーのスーツやワンピースでかまいません。できるだけ肌の露出を控えるのが基本です。メイクも薄くしてください。

男女ともに、なるべく金属類は身につけないようにします。指輪は結婚指輪のみ、ネクタイピンは必要ありません。パールの指輪やネックレスは例外として認められます。

ネクタイやストッキングがない場合

男性の場合、急な訃報であっても派手なネクタイで弔問に出向くのはマナー違反です。駅の売店やコンビニエンスストアでは黒のネクタイが販売されていることも多いので、探してみてください。

もしも途中で買えなかった場合は、ネクタイを外した状態で出向くのもやむを得ません。

女性の場合も男性と同様に、駅の売店やコンビニエンスストアで黒(またはベージュ)のストッキングを探してください。肌の露出をできるだけ控えることがマナーであるため、スカートやワンピースの場合は黒やベージュのストッキングは必須といえます。

急な訃報に対応できるように、会社などに用意しておくとよいかもしれません。

お通夜に遅れていくのは失礼?

不幸のお知らせは突然であることが多く、準備が間に合わないこともあるので、遅刻してしまうことについては一般的に悪いこととはされません。

一般の参列者の場合、遅刻が30分から1時間ほどの時間であれば諦めてしまわずに参列するようにしましょう。あまりにも遅い時間に到着することは遺族に負担となります。翌日以降の葬儀・告別式への出席や、葬儀後の弔問を行う方がよいでしょう。親族の場合は、葬儀や告別式の準備があるため、時間を問わず駆けつけた方が力になれるでしょう。

斎場で通夜が行われている場合は、会場となる建物自体が閉館してしまうこともあります。ある程度の遅刻であれば連絡は不要ですが、大幅に遅刻しそうな場合はあらかじめ斎場に連絡し、弔問に伺ってもよいかどうかなど状況を確認しておく必要があります。

なお、通夜振る舞いへのお誘いがあったときには、お受けして少しでも口をつけて故人を偲びましょう。

通夜の参列が午後9時を過ぎるなら改めて弔問

故人を思って忙しい中駆けつけてくれたら嬉しく感じるかと思いますが、あまりにも遅い時間であれば話が違ってきます。

故人と特に親しい間柄でなければ尚更です。ご遺族からしてみれば、故人のための葬儀の準備等で心身ともに疲労しています。遅刻していまい、到着するのが午後9時以降であれば通夜に行くのは遠慮しましょう。

代わりに葬儀もしくは告別式に参列したり、お葬式が終わったあとに改めて訪問するようにしましょう。

ただ、故人と、とても親しく家族ぐるみでお付き合いがあった等の場合は、ご遺族に連絡をとり訪問してもよいか確認し駆けつけてもよいでしょう。

葬儀に遅れていくのは厳禁

葬儀や告別式はあらかじめ日時が指定されているので参列者も準備することができます。そのため、遅刻は基本的に許されません。不測の事態に備えて20分前には到着しておきましょう。

お通夜のお知らせはたいていの場合予期できませんが、葬儀や告別式はあらかじめ日時が指定された案内を受けるので、参列者も準備することができます。そのような理由から遅刻は基本的に許されないものです。

予約された会場から火葬場への移動や会場の片づけの時間、式の段取りはあらかじめ決められているので、遅刻してしまうことで以下のような支障が出る可能性があります。

  • 火葬場への出棺に間に合わず故人とお別れの時間がとれなくなる
  • 読経の最中などに到着することで場の雰囲気を壊してしまう

遅刻を避けるために、葬儀の案内を受けてから日時や場所をしっかりと確認しておきましょう。不測の事態に対応できるよう余裕を持って出発することが大切です。受付の20分前には到着しておくことで、受付が混雑していても時間通りに入場することが可能です。

とはいえ、遅刻してまでも出席してくれたということを遺族が好意的に感じてくれることも多いので、遅刻しても香典を渡し、できる範囲で精一杯お悔やみを伝えるようにしましょう。

葬儀に遅刻するときは必ず電話

避けられない用事や、電車の遅延や渋滞といった交通の事情などによりやむを得ず遅刻することもあります。遅刻することが確実だとわかったらその時点で斎場に電話を入れます。式の開始後は遺族に伝わらないこともあるので、できるだけ式が始まる前に連絡する方が確実です。

避けられない用事や、電車の遅延や渋滞といった交通の事情などによりやむを得ず遅刻することもあります。その場合は以下のような方法をとることが必要です。

遅刻することが確実だとわかったらその時点で斎場に電話を入れます。式の開始後は遺族に伝わらないこともあるので、できるだけ式が始まる前に連絡する方が確実です。

遺族や親族は葬儀の間は大変取り込んでいるので、直接電話やメールなどで連絡することは避けましょう。お悔やみなどの伝言がある時には斎場に言付けを依頼することができることもあります。

挨拶やお手伝いなどの依頼を受けていた場合、または親族側の出席者である場合は、到着後改めて係の人の指示を仰ぎます。

葬儀に遅刻したらスタッフに入室を確認

喪服などの準備ができないときには、男性はビジネススーツと黒のネクタイ、女性は喪章の着用などで代用することができます。

正式な喪服の準備ができなかったとしても、服装よりも急いで駆けつけたという事実の方が大切です。読経時の入室などにより式の厳粛な雰囲気を壊すことないよう自分のタイミングでの入室は避け、会場のスタッフなどの指示に従って入室します。

通夜・葬儀に遅刻したときのお詫び

遅れてしまったことへのお詫びは、電話や直接伺うなどの口頭で行う必要があります。手軽だからといってメールやラインなどで済ませるのは礼儀に反しています。

どうしても口頭でのお詫びが難しい場合は、丁寧に手紙を書くなどして伝えてください。遅刻の理由を説明するよりも遺族の気持ちに配慮した発言を心がけることが大切です。

通夜・葬儀に遅刻したとき香典はどうするか

葬儀に遅刻してしまった際の香典ですが、受付がまだ開いていれば、記帳して受付に渡しましょう。受付がすでに終了していた場合は直接喪主にお渡しすることも可能です。お金のトラブルを避けるために、後日喪主の自宅に弔問に伺ってお渡しするか、祝儀袋に入れた香典を喪主宛に現金書留で送ります。郵送の場合は簡単にお悔やみとお詫びの手紙も同封しましょう。

お通夜などですでに香典をお渡ししていれば、改めて葬儀でも渡す必要はありません。しかし、渡していない場合は次のように行うのがマナーです。

受付がまだ開いていれば、記帳して受付に渡しましょう。受付がすでに終了していた場合は直接喪主にお渡しすることも可能です。

お金のトラブルを避けるために、後日喪主の自宅に弔問に伺ってお渡しするか、祝儀袋に入れた香典を喪主宛に現金書留で送ります。郵送の場合は簡単にお悔やみとお詫びの手紙も同封しましょう。

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