ターミナルケアとは?その意味や内容について

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ターミナルケアとは終末医療とも呼ばれ、病気や老衰、認知症などで人生の残りがわずかとなった人に行うケアです。

普通の医療と違い治療や延命を目的としません。体の痛みを和らげ、心の辛さによりそい、経済的な心配事などを解決することで、終末期でも穏やかな状態で質の良い生活を送ることをめざします。死を宣告された患者がたどる心理的なプロセスや気持ちの揺れを知った上で、本人と家族が同じ方向を向いて行うことが大切です。

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ターミナルケア(終末医療)の意味

人生の終末期にほどこされるケアで、終末医療ともいわれます。普通の医療と違い、延命させることが主な目的の治療ではなく、生活の質の維持を優先させたものです。

対象となるのは、病気で回復の見込みがない段階になった患者さん、年老いて老衰になった人、認知症になった人などです。

積極的な治療や手術をしても回復の見込みが薄いことから、それよりも残された時間を充実させて穏やかに最期を迎えることに重きをおいています。

通常の医療と同様、本人や家族がターミナルケアをはじめる時期を決めることになります。タイミングとしては、病気の場合は残された時間や、治療をした時に効果が見込めるかどうかを考慮します。

タイミングとしては老衰や認知症の場合は起き上がる、自力で食事を摂る、といったことができなくなった時などです。

人生の終末期を過ごす場所

ターミナルケアは病院などの施設で行われることが多いですが、本人や家族が最後の時を住み慣れた家で過ごしたいという希望や、入院にかかる費用面での問題から在宅でのターミナルケアを希望する人も増えています。

この場合、往診にかかるが費用が増えること、家族の負担が大きくなることに問題があります。施設と在宅の長所や短所を考えて選ぶことが大切です。

【徹底解説】ホスピスとは|介護ケアの内容と、病院や老人ホームとの違い - 日刊介護新聞 by いい介護
治る見込みがない病気の場合に、延命治療をおこなわずに穏やかな終末を迎えたいと望む人が増えています。 そのような

ターミナルケアの内容

ターミナルケアは体のケア、心のケア、社会的なケアの三つからなります。体のケアは医療行為が必要になるので医師や看護師などが行います。心のケア、社会的なケアは、専門家や相談窓口に相談しつつ家族や友人が行うこともできます。

内容として、まず体のターミナルケアでは、薬などの医療によって体の痛みや苦しみをできるだけ減らします。
食事ができなくなった時にさまざまな手段で人工的に栄養を摂取するか否かも本人と家族の判断が必要なポイントです。なぜなら、そうすることは自然に任せるというよりも延命をすることになるからです。

次に心のケアは、家族や友達など親しい人の存在により孤独を和らげることが重要です。本人がリラックスして満足感を得られるように、ベッドの周りの環境を整えます。

社会的なケアは、入院や介護にかかる経済的な負担などをどのように和らげるかなど現実的な側面からのケアです。

公的な保険やサービスを利用することで医療費をおさえることが可能です。さらに、年齢や収入などの状況によってはさらに費用を節約できます。状況が許すなら、自宅でのケアに切り替えて入院費を節約することもできます。この場合については病院のソーシャルワーカーなどが相談窓口となってくれます。

経済的なものだけではなく、職場や家庭といった社会の中での役割を失うこと、周りに迷惑をかけているといった気持ちが本人を苦しめることもあります。

また、遺産相続や遺品整理といった死後の問題を整理しておくことで、気持ちの上でも安心感が得られることもあるようです。

終末期に考えるべきポイント

まず、本人と家族の意見の食い違いに注意が必要です。

終末期医療を選択するということは、本人の状態を終末期だと認め、薬や手術などによる積極的な治療をせずに、死を受け入れるということにつながります。

たとえ回復の見込みが薄いといっても積極的な治療をしないことを決めるのは、精神的な負担がとても大きい決断だといえます。

さらに苦しみを和らげて安らかに旅立ちたいと考える本人と、少しでも長く生きて欲しいと願う家族の間に意見の食い違いが発生することがあります。延命治療をするかどうかについて本人と家族の意見を前もって擦り合わせておくことが後悔のないターミナルケアに必要です。

次に、感情面の苦しみや揺れが避けにくいということです。

研究によると、死が避けられないことを宣告された人は亡くなるまでにいくつかのプロセスを経験します。

それは、現実を認められない「否認」、なぜ自分だけがという「怒り」「取引」「抑うつ」、死を受け入れる「受容」という五段階です。本人だけでなく周りの家族にとっても辛く苦しい道のりですが、理解し、感情の揺れや浮き沈みによりそって受け入れ、気持ちを整理していくことが大切です。

まとめ

この記事ではターミナルケアについてお伝えしました。

誰もがいつかは亡くなりますが、その直前の終末期をどのように過ごすかについての意識が社会の中で高まりつつあります。自分や家族の亡くなり方や、死後のことについて家族で考えている人も増えてきました。

死や葬儀などについてご相談がある方やお見積もりをご希望される場合は遠慮なくお問い合わせください。

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