葬儀のライブ配信は浸透するのか?

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葬儀のライブ配信とは、インターネット通信を利用し、葬儀の様子をリアルタイムで配信するサービスです。さまざまな事情で葬儀に参列できない人にも画面を通して参加してもらい、一緒に故人を偲んでもらえます。IT化の波に乗り、多用化するニーズに応える葬儀社が増えています

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葬儀の模様をライブ配信する方法とは?

葬儀会場に設置したカメラで葬儀の様子を撮影し、同時に他の場所から視聴することができます。カメラ1台での撮影から会場の各所にカメラを設置するものまで、葬儀社によって撮影の仕方はさまざまです。

料金も葬儀社によって異なり、中には無料のサービスとして提供している葬儀社もあります。

葬儀の映像はどこで視聴するの?

葬儀のライブ配信について、その利用方法は大きく分けて2つあります。

1つめは、参列者が多く式場に入りきらない場合などに、館内のロビーや別室に設置してあるモニターに中継の映像を流すというサービスです。こうした取り組みはすでに行われており、規模が大きい葬儀に参列したことがある人は体験しているかもしれません。

もう1つは、葬儀会場とは違う場所にいる人へのインターネット配信です。

インターネットを通して葬儀の映像を配信し、遠く離れた所にいる人でも視聴できるという方法です。

全国、世界中に拠点がある会社などでは、社葬などの葬儀を執り行っている会場以外にもモニターを設置、葬儀の模様を配信することで、関係者全員が故人の社葬に参列できるようにするというケースがありました。今では社葬やお別れ会といった大規模な葬儀でなくても、一般的な家族葬でその模様を、遠方の親せきなどに向けてライブ配信することもあります。

館内で流れる映像はその日限りのものですが、インターネットで配信する場合は公開期間中であれば何度でも見直すこともできます。

誰でも葬儀を視聴できるの?

インターネットでの配信の場合、故人とは全く関係のない人にまで見られてしまうことを心配する人もいらっしゃると思います。インターネットは世界中の人々がアクセスしているため、単に公開すれば故人、遺族、参列者のプライバシーの侵害に関わる問題に発展する恐れがあります。

最近も日本の高校生が親族の葬儀の様子を動画配信し、物議を醸したことがありました。遺族の許可を得ていたことから強制削除とはならなかったようですが、故人を尊重するためにも公開する範囲には気をつける必要があります。

芸能人や著名人の葬儀がテレビやインターネットで公開されることがありますが、一般人の場合はごく限られた身内のみが視聴できるようにしているケースがほとんどです。葬儀社により葬儀の模様の配信の仕組みは異なりますが、多くの場合は視聴するためのIDやパスワードが遺族から配布され、特定の人のみがアクセスできる仕組みになっています。また、リアルタイムの視聴だけでなく、定められた公開期間中であれば他の日にゆっくり視聴することもできます。

葬儀をライブ配信するメリットは?

「葬儀には足を運ぶもの」と思っている人は、葬儀のライブ配信サービスに最初は抵抗を感じる方もいるかもしれません。しかし、遠方に出張・転勤中であったり、または入院中や身体が不自由で移動が困難な場合など、やむを得ない理由で会場に出向けない人々もいます。特に海外にいる場合は、金銭面の負担はもちろん時間的に参列できないことがあります。

インターネットでのライブ配信は、このように葬儀に参列したくてもできない人のための画期的なサービスと言えそうです。葬儀は、故人にゆかりのある親族・知人がみんなで送り出す儀式といえます。1人でも多くの人に故人を偲び、送り出してもらえるライブ配信は理にかなったサービスといえるでしょう。

一方で、本来であれば葬儀に参列できるのにも関わらず、参列しないというように、葬儀の模様をライブ配信することによって、かえって従来の葬儀や故人を偲ぶという文化が廃れてしまうのではないか?といった声もあります。

今後の葬儀のかたち

核家族化が進む日本では、家族葬など小さな規模の葬儀を行う家庭が増えてきました。

しかし、故人の交友関係が広い場合、葬儀に参列したがる人々がいるのも事実です。また、親族と離れた所で暮らしている場合、しきたりにより実家と現在の居住地のそれぞれで葬儀を行わざるを得ないこともあります。

葬儀のライブ配信は、現状では「こうしたサービスがあります」という話題になることはありますが、多くの人が利用しているという事例はまだ、あまりないようです。

ただし遺族に負担がかからず、参列者にも納得してもらえるサービスとして浸透していく可能性はあります。

ライブ配信に招待された時の心構え

これまで葬儀に参列できない場合は、弔電や供花を送っていた方も多いのではないでしょうか。もちろん、気持ちを伝えるよい手段ですが、今後はそれに加え、ライブ配信に招待されることが増えるかもしれません。喪服に着替える必要はありませんが、視聴するというよりは感謝や思いを伝える意識を持つと、よりリアルに葬儀に参列している感覚を得られるでしょう。

弔電の発送や供花の注文をインターネットで行うサービスはすでにあり、日々進化を続けています。こうしたサービスとの連動なども今後ますます広がっていくかもしれません。

まとめ

葬儀のライブ配信は決して奇抜なサービスではなく、さまざまなニーズに応じるために生まれました。日本ではまだ浸透しているとはいえず、新しいサービスゆえに抵抗を感じることもあるかもしれません。しかし実際に体験してみると、そのよさがお分かりいただけると思います。そして、今後は当たり前のサービスになっていくかもしれません。

葬儀のライブ配信について、サービス内容や料金などを詳しく知りたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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