ありがとうございます。
元芸人行政書士の、荒井保寿と申します!
本日のテーマは、
『無縁墓の増加』
についてでございます。
無縁墓とは何かというと、
お墓を継承する者や縁故者がいなくなったお墓のことを言います。
無縁墓とはどういう状態のお墓でしょうか?
みなさん、お墓参りはしていますか?
お正月、お彼岸、お盆等でお墓参りに行くのかなと思いますが、
その時にたまに、雑草が生えまくり、お掃除ができていないお墓を目にすることはありませんか?
それらのほとんどが、『無縁墓』と言われるお墓です!!
お墓参りをするとき、
お墓の掃除をしたり、お花を飾ったり、水を入れ替えたりしていると思います。
それがなされず何年も経ってしまっているのを想像してください。
可哀想ですよね!!
お墓は、亡くなった人たちの『お家』みたいなものです!
もう今はだれも住んでいない実家が、草ボーボーのボロッボロの家になっていたら悲しくないですか?
それならいっそうのこと、きちんとした手続きを経て更地にしてくれたらなと思いませんか?
故人の家であるお墓も同じなのです!
お墓参りをしたり、お世話をしてくれる継承者がいるうちは問題ないですが、
少子化が進んでいる現在、継承者がいなくて無縁墓が増加しているのが実情です。
それならきちんとした手続き(墓じまい・改葬手続き)をするべきだと私は思います!!
無縁墓を閉じる手続き『墓じまい』とは
『墓じまい』
と聞くと、
「先祖代々のお墓を整理するなんて罰当たりだ!」
と言う方がいらっしゃると思います。
負の作業のように思われる方がいらっしゃると思います!
しかし!
継承者がいなくて、お墓のお世話ができないにも関わらず、ほったらかしにしている方が罰当たりだと思います!
墓じまいをした後の先祖のお骨の行き先までしっかり考えると、全然罰当たりなことはありません!!
菩提寺の本山、霊園、納骨堂等、一度お話を聞きに行ってみてはいかがでしょうか。
とても親切に、優しく相談に乗ってくれると思います。
きっと『墓じまい』について、イメージはがらっと変わると思います!!
注意点!親族にはきっちり話を通してから!
ただ気を付けなければならないこともあります。
それは、親族間で墓じまいをすることの理解を得、親族に話をできているかということです。
これがなされていないと、ほぼ確実にモメると言っていいでしょう!
想像はできると思いますが、それだけ先祖代々のお墓の扱い方はシビアでデリケートです!
私の事務所にも、墓じまいについてのご相談がよくありますが、
業務に取り掛かろうという段階になって、
「実は、兄弟が墓じまいをすることに賛成してなくて…。」
ということがたまにあります。
墓じまいをするときは、親族間での同意を得ることが一番初めにしないといけないことです。
・お墓のお世話をする人がいなくなるという実情
・雑草だらけになる可哀想なお墓
・墓地管理者も整理していいのかわからない
・墓地継承者の子ども(次の世代)の負担軽減
このようなことを説明していくと良いと思います。
離檀料の理由と相場について
また最近テレビや新聞等でも取り上げられているのをよく見ますが、
『離檀料』についてのトラブルも気を付けなければいけません。
「お墓を撤去するなら檀家を離れるということだから、離檀料を支払え!」
と言われ、高額なお金を請求されるというケースがたまにあります。
法律で、離檀料というものについて規定はありません。
支払う必要のないお金なのです。
ただ!!
これは法律上のお話であって、実際『お布施』という形で、
「今までお墓のお世話をしてくれてありがとうございました。」という気持ちをこめて、
謝礼を渡すのが良いかと思います。
大体3~15万円くらいが相場かなと思います。
ただし、墓地使用契約等で離檀料について契約が交わされている場合は、それに従わなければいけません。
手続が大変、トラブルを未然に防ぎたいという方は、行政書士に頼んでみてはいかがでしょうか!
荒井行政書士事務所
代表 荒井保寿