ご喪家への配慮・気をつけたいこと
意向を尊重し、配慮することも忘れてはいけません。
社葬には大きく分けて、3つの重要な役割があります。
会社の発展に貢献した故人を弔い葬る儀式として、関係する人たちが故人を偲び、功績を称え、感謝の気持ちを伝えるという厳かな「儀式」としての役割。
顧客や株主、取引先など、会社に深く関わる方たちに、会社の新体制や今後の方針など「これからの姿」を印象づけ、信頼関係を継続させるための「広報」としての役割。
社葬という一大イベントを全社員が一丸となって企画・運営することで、新体制となった会社の一員としての自覚を促し、社員同士の結束を強め、士気を高める「社員の意識変革」という役割。
一般的な個人の葬儀は「故人を追悼する」ことが主な役割ですが、社葬はそれに加え、「社外への広報的な役割」や、「社員の結束を強める役割」を担っているのです。
会社の上層部や中心にいた方の逝去は、その会社の経営に大きな影響をもたらす可能性が高く、中でも創業者やオーナー社長の逝去は、その会社にとっての大きな転換点となります。ある意味、その会社にとって大きなリスクともいえます。そのため、会社に関係する顧客や株主、取引先などは、今後の方針や体制に注目しています。
そうした状況の中で社葬を行うことは、新しい経営陣による新体制の手腕を示し、これからの経営や事業が盤石であることを伝えるだけでなく、会社に関係する顧客や株主、取引先などに安心と信頼を与え、良好な関係を継続するための絶好の機会になるのです。
だからこそ社葬は、スムーズな進行はもとより、参列者への配慮の行き届いた、会社としての品格が感じられる、厳粛で格式あるものでなければいけません。社葬は旧体制と新体制との「事業継承の場」であり、関係各所の無言の承認を受けるという目的も持ち合わせている、極めて意義のある特別な儀式なのです。
参列者が社葬で受けた印象は、主催した会社の評価に直結すると言っても過言ではありません。社葬を成功させるためにも、万全の体制と事前の準備が重要になります。
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