葬儀を終えられたご家族からのメッセージ


Vol.9 親は、死をもってまでもいろいろなことを教えてくれる

喪主様お名前:山﨑様 居住地:神奈川県 故人様の続柄:父親
親は、死をもってまでもいろいろなことを教えてくれる
葬儀施行日 2015年02月08日 施行葬儀社名 有限会社辻本葬祭
担当者名 出﨑 幸都 式場名 家族葬専門会館 ファミリオさいか
火葬場名 和歌山市斎場 宗旨 浄土真宗
葬儀スタイル 家族葬 参列者数 約20人(うち親族約20人)
葬儀費用 640,548円
(内訳)
白木祭壇、柩、遺影写真、ドライアイス(2日分)、供花、寝台車、霊柩車、式場使用料、枕飾りセット、後飾り祭壇、司会、セレモニースタッフ、会葬礼状、返礼品、通夜料理、精進上げ料理等

昭和一桁生まれの父は、厳しいけれど筋が一本通った人でした。

――お父様のことで、思い出に残っていることはどんなことですか?

山﨑様 昭和七年の生まれで、まあ昭和の人間というか頑固な親父でした。
厳しかったのですが、「うるさいことは言うけれど、この親父にはきちんと筋を通しておかないといけない」と、親せきからも頼りにされる、そんな存在でした。
仕事はずっと自営で、68歳まで仕事をしていました。
思い出といえば、小学校4年生の時に家族で富士山に登ったことがあります。
頂上まで行ったんですが、そこからもう一つ急な坂を上ったところに当時、富士山測候所があって。
その時は「もういいか」と帰ってしまったのですが、父が「最後まで登れば良かった」と言い出して、翌年もう一回登ることになったことがあります。

――奥様から見て、お義父様はどんな方でした?

山﨑様 やっぱり昭和一桁生まれの頑固な人。
でもその当時の人のわりには身長も高くて、ダンディーな方でした。
若いころの写真がたくさんあって、女性からもとても人気があったんだと思います。
いつも、そのころの話をすごく楽しそうにしていました。
厳しいけれど、言うことは筋が通っている。
そんな感じの人でしたが、孫と話すときだけは全然違う。
おもちゃを買ってくれる時のあの感じは、別人のようでした。

離れて暮らしていたし、葬儀社もどう探せば良いか分からなかった。

――遠方にお住まいだったそうですね?

山﨑様 私達は横浜ですが、父は和歌山でずっとひとりで暮らしていました。
あの日は新聞屋さんが「新聞が溜まっていておかしい」と家の中を見たら、倒れていたようです。
他界したのは水曜日ですが、その二日前の月曜日には自分で車を運転してクリーニングを出しに行っていたみたいで、直前までは元気だったようです。
新聞屋さんと近所の方が親せきに伝えてくれて、その親せきから電話がありました。
私はその時会社にいましたが、そこから飛行機で向かいました。

――葬儀社はどのように探されたのですか?


親せきと相談しましたが、これまでこうした経験もなく、どの葬儀社が良いというのはありませんでした。
地元にいたのなら、「あそこに頼もう」という見当もついたのでしょう。
なので、スマホで探しました。

――ご葬儀で一番大変だったことは何ですか?


やはり距離でしょうか?
それより、どうしていいか分からなかったことかな?
「いい葬儀」に電話して葬儀社を紹介してもらいました。
私が着いたのが夜で、それから探したのでだいぶ遅い時間でしたが、すぐに来てくださって、打ち合わせをしました。
家内と子供達は翌日に着く予定でしたので、中一日空けてお通夜、そしてお葬式ということにしてもらいました。
通夜までは自宅で安置しました。
父は家が大好きだったんです。
式場の控室の設備はすごく充実していて、子供たちは「旅館に来たみたいだね」って言っていました。
祭壇は白木です。
花の祭壇もありましたが、あまり父のイメージとは合わない気がしました。
葬儀は家族葬です。
親せきだけだったので、20人くらいでした。
もしも横浜で葬儀ということでしたら私の職場の人たちにも知らせたのでしょうけれど、遠方だったので。
ただ、その分ゆっくりお別れができたというのはあります。
不謹慎かもしれないけれど、こういうことでもなければ親せきが集まることはないので、父が会わせてくれたのかなって。
皆で集まれる機会はなかなかないですよね。
また一周忌とか、三回忌とかで集まれるのかな。

子供たちの気持ちを察して、明るく接してくれました。

――葬儀社はどうでしたか?

山﨑様 辻本葬祭の担当の方がすべて仕切ってくださったおかげで、本当に助かりました。
とても親身になってくださって。
喪主の挨拶をした時に、「こういう職業ですので泣いてはいけないのですが、思わずもらい泣きをしてしまいました」って。
すごく優しい方でした。
私達には息子が三人いるのですが、火葬場に行く時も遺影や位牌を持つ子供らにずっと話しかけてくれたり。 また子供が宿題を持ち込んでやっていたら「大変やね」と声をかけてくれたり。
三男が一番のお爺ちゃん子で、訃報を聞いた時からずっと泣いていたんです。
そういう空気を察してくださったのか、担当の方も努めて子供たちに明るく接してくださったのかなと思います。
分からないことは、「一般的にはこうですよ」とすぐにアドバイスしてくれました。
「何でも聞いてくださいね」って感じで、世代も私達と同世代だったので、話しやすかったです。

火葬場の点火ボタンを自分で押しました。

――地域の独特の風習などはありましたか?

山﨑様 特に風習というのはなかったとは思いますが、お香典のお返しが商品券での半返しで、結構ドライだなって思いました。
あと、火葬場に行った時に、炉のスイッチを自分で押したことでしょうか。
係の方が押してくれると思っていたら、「どうぞ」って、そのまま点火ボタンを押してしまいました。
そういえば昔、父から「火葬炉のボタンを押した」という話を聞いていた気はするんです。
子供の頃だったのでずっと忘れていたのですけれど。
ガッチャンって音がする、昔ながらのボタンなんですよね。

――それはすごい体験でしたね。

山﨑様 主人の親せきに、「あれを押すのは、皆辛いんや」って言われて、ボタンを押しながら嗚咽する主人の背中をさすりました。
私の実家のある地方ではそんなことはなかったので、そういうしきたりなのかと聞いたら、「他人に押してもらうもんじゃない」って。
息子たちはそれを見ていて、「お父さんは一人っ子だったから自分で押すしかなかったけれど、ぼくらの時は3人いるから、誰が押したか分からない形式でいこう」って話しています。
「はい押しました! 押したのは誰でしょう?」みたいに。
わざと冗談めかして言っていますが、それくらい、重く、つらいことだと感じているのだと思います。

――お墓はどうされました?

山﨑様 遺骨は菩提寺のお墓に納めましたが、一部は本山にも納めるということですので、分骨して、この家に置いてあります。
いつまでに納めるという決まりはなくて、長く一緒にいたい人は後からでもいいそうです。
仏壇は実家の大きな仏壇をいずれこちらに移すつもりでしたので、あえて買う予定はありませんでした。
でも何も無いところにお骨だけ置いておくわけにもいきませんし。
小さいのを探しに仏壇店に行ったんです。
でも、そこで「古い仏壇は移動すると壊れる場合もあるので、持って来るのは難しいですよ」とアドバイスされて。
だったらちゃんとした仏壇にしようと、選びました。
もともと仏壇を置くつもりなんかなかったんですけど、置いてみると部屋にぴったりなんです。
いつも一緒にいられるというか、良かったのかなと思っています。
子供たちもちゃんとテストの時とか手を合わせています。

――これから葬儀を考えなければならない方へのアドバイスはありますか?


今回、親というのは、死をもってまでも子供にいろいろなことを教えてくれているんだと実感しました。
人が死んだら最後はこうなるんだということが、子供たちにも少しは伝わったと思います。
私が子供の時にはそういう経験はありませんでした。
もちろんお葬式というものがあることは知っていますし、行ったこともあります。
遺影があって、手を合わせて、焼香して……。
でもそれくらいのものでしかありませんでした。
今回、実際に自分で父を送ってみると、それがすごく大変なことだということがよく分かりました。
よく知っている人が横たわっていて、ピクリとも動かないし、さわると冷たいのです。

お儀父さんの姿を見て、子供たちも「こんなに冷たくなっちゃうんだ」とか、怖いというのではなく、死というものを受け入れていたみたいです。
また、過去帳を見て「血って代々こういう風につながっていくんだよ」とか、親子でいろいろな話ができました。
お義父さんとは離れて暮らしていたため、もっとできたことはあったかもしれないという後悔はあります。
けれど、命をつなげていく大切さとか、そういうことを教えてくれたのが一番大きいと思います。
死に目に会えなかったこともあって、お義父さんの死を子供たちがどんなふうに受け止めたのか、主人が非常に心配していましたので、私からそれとなく子供たちに聞いてみたら、やっぱり火葬場のボタンを押すということが強く印象に残っていたようです。
「皆でボタンを押す」というのも、たぶん自分たちの父親の気持ちを汲み取って、わざとそっけなく、ちょっと冗談交じりに言ってくれているみたいに思うんです。
そういうことも全部含めて、お義父さんには本当に大事なことを教えてもらいました。

――ありがとうございました。




山﨑様が選ぶ、有限会社辻本葬祭のここが良かった BEST3

  • 1.家族の気持ちを汲んで、温かく声をかけてくれる。
  • 2.分からないことはすぐにアドバイスくれる、そして聞きやすい。
  • 3.会館の遺族控室が旅館みたいにきれい。

施行担当者から一言

施行担当者から一言

突然お父様を亡くされ、ご葬儀の経験もなく全くわからないとおっしゃられていましたので、家族様に理解できるように時間をかけてお話をさせていただきました。
喪主様が同年代ということもあり、こんな時自分ならどうするかと置き換えながら対応をさせていただきました。
不安なことがたくさんある中でも、少しでも家族様が納得できるお葬式をと思いお手伝いさせていただきました。

編集後記(コバミホの感想)

コバミホの感想

親の最後の教えは子供たちに、その「生きざまを伝える」こと。
お父様の遺された大切な思いは、世代を超えてお孫さんたちにもしっかり伝わっているように感じます。
今回、遠方に暮らしていたために、ご葬儀だけでなく、その後の手続きにも苦労されたと聞きました。
「いい葬儀」に寄せられるご相談の中でも、離れて住む親御様のご心配をされるお客様は年々、増えています。 お客様センター皆で、少しでもお客様のご負担が減らせるよう、努めてまいります。

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