皆さん、こんにちは。葬儀相談員の市川愛です。
“教えてお葬式”ということで、このコンテンツでは皆様からいただいたご質問にお答えしています。
今回いただいたご質問は“遠方で亡くなった場合、葬儀の手配や手続きはどうすればいいの?”ということなんですけれども、このご質問の内容は、東京で長年暮らしていた方が亡くなった場合、実家やお墓、菩提寺は鹿児島にあるためどうすればいいか? というご質問だったんですね。
まず考えなくてはならないのが、「お葬式をどちらで営むか」ということです。
このご質問者のケースでは、長年東京で暮らしているということですので、家族やご友人の多くは東京にいらっしゃるかと思います。
ですから、亡くなった際に遺体のまま鹿児島まで搬送するということは、この方にはちょっと現実的な方法ではないかと思いますので、今回は別の方法を考えてみたいと思います。
葬儀の手配や手続きは、居住地であり、死亡地でもある東京で行ってください。
まず、葬儀なんですけれども、ひとつの方法としては、葬儀は東京で執り行って、ご親戚には鹿児島からお越しいただくということが考えられます。
このとき、菩提寺には、東京で葬儀を営むということを伝えて、東京までお越しいただけるということであれば、その手配をしてください。また、同じ宗派の寺院に読経してもらうようにというふうな指示が菩提寺からあれば、戒名だけは菩提寺から授かって、読経は葬儀社などから同じ宗派のお寺を紹介してもらってください。
もし、ご親せきにご高齢の方が多いなどで、遠路来ていただくのが難しいという場合は、鹿児島で納骨の際の四十九日法要を丁寧に執り行って、お別れしていただくということも方法として考えられます。
もう一つの方法としては、東京で火葬だけをするか、もしくはお身内だけの密葬を営んだ後に、遺骨で鹿児島に帰って、ご親せきと本葬を執り行うということも可能です。
この場合、葬儀社が変わるんですね。
火葬までは東京の葬儀社に、そして本葬は、鹿児島の葬儀社にあらためて依頼することになります。
本葬の日程なんですけれども、火葬直後に鹿児島に帰って執り行うか、もしくは少し日程を空けて、例えば四十九日法要と合わせて執り行うか、これに関しては菩提寺やご親せきとよくよくご相談されるといいかと思います。
このご質問者のケースに合わせてですね、一番いい方法を相談しながら決めてください。
ということで今回のご質問、“遠方で亡くなった場合、葬儀の手配や手続きはどうすればいいの?”についてお答えしました。