【お葬式Q&A】お彼岸の迎え方で、地域ごとの特徴はありますか?

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皆さん、こんにちは。葬儀相談員の市川愛です。
“教えてお葬式”ということで、このコンテンツでは皆様からいただいたご質問にお答えしています。
 
今回いただいたご質問は“お彼岸の迎え方で、地域ごとの特徴はありますか?”ということなんですけれども、お盆ですと、地域によって7月に迎えたり、8月に迎えたりと、次期が異なったり、精霊棚の飾り方やお供えの内容など、地域色にあふれているんですね。
 
一方、お彼岸は、日程も春と秋どちらも全国共通で、お彼岸の中日には春分の日ですとか、秋分の日といった祝日になっていますよね。
お彼岸にはお墓参りをして、お寺の彼岸会に参加されるという方が、全国にたくさんいらっしゃるかと思います。
 
とはいえ、お彼岸にも地域色のようなものはあるんです。
中でも仏様にお供えするお供え物は、地域独特のものがたくさんあるんですよ。
お彼岸のお供え物として皆さんが一番に思いつくのが、おはぎですとか、ぼたもち、ですよね。
 
これが、地方によっては、「彼岸団子」と呼ばれる、まるで月見団子のような白いお団子になっていたり、または、その彼岸団子が平たくなった、「彼岸餅」と呼ばれるようなもの、そういったようにお供え物も変わったりします。
また、沖縄では、「ウチカビ」という、あの世のお金に見立てた紙を燃やしたりするんですね。
黄土色の厚手の紙に、丸いお金をかたどったエンボス加工がされていて、なんと通貨単位まであるんですね。
その通貨単位は「元」と書いて「グワン」と読むそうですので、もしかすると中国から伝わってきた風習かもしれませんね。
 
また、お彼岸の食事でも地域色が出ています。
お盆と同じように、お彼岸でも「精霊膳」といって、仏様用のご馳走を用意する地域も、まだまだたくさんあるんですね。
 
とはいえ、お盆と比べて、お彼岸は、都市部を中心に段々とその風習が薄くなってきているのも事実なんです。
例えば、家にお仏壇がないという方であっても、今度の秋分の日をただの祝日とはせず、ご先祖様に思いを馳せて、今の自分につながってきたご縁を感じてみてはいかがでしょうかね。
 
ということで、今回のご質問“お彼岸の迎え方で、地域ごとの特徴はありますか?”についてお答えしました。
どうもありがとうございました。

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