1年の中で最も「お墓参り」が多い時期が7月から8月のお盆の季節。皆さんは、もうお墓参りに行かれましたか?これからお墓参りに行こうかな、という方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、お墓参りにまつわるマナーと豆知識をご紹介しましょう。
はじめにお墓参りの順序から
お墓参りの流れを見てみましょう。
- お墓のお掃除
- 花立てにお花を飾る
- お供え物を供える
- ローソクに火を灯し、お線香をお供えする
- 柄杓(ひしゃく)で墓石にお水をかける
- 合掌して冥福を祈り、日頃の感謝の気持ちを伝える
お墓参りの順番は故人と縁の深い人からとなります。そして、お線香に火をつけた後、消す際には手であおいで消すのが礼儀。神聖な場所(墓前、仏壇の前、祭壇前など)で息を吹きかけることは不作法とされているからです。
また、お墓の前で立ったままのお参りは、故人やご先祖を見下ろすことになるのでNG。しゃがんでお参りしましょう。
お供えした食べ物などの供物は必ず持ち帰ります。ご供物は、ご先祖と分かち合っていただくためのもの。持ち帰ってご家族の皆さんで召しあがっていただくのがご供養になります。
お墓参りでお供えする花は?
ところで、お供えのお花ですが、故人が生前、バラがお好きだった場合、墓前に飾るのはOK? それともNG?
お墓参りのマナーと豆知識供え花はトゲや毒のあるお花はNGです。ただ、バラの場合、飾る前にトゲを抜いてあげれば問題ありません。
では、毒のあるお花ってどんな花でしょう?
実は、秋に見頃をむかえる彼岸花などがそうです。赤い花は見た目、たいへん美しく神秘的。ついつい美しいので摘んで墓前にお供えされている光景を時折見かけますが、毒のあるお花は故人やご先祖には手向けないものとされてきました。
お花をお供えする向きは?
また、お花をお供えする「向き」について、以前こんなご質問を受けたことがあります。
「お花は故人のために手向けるのだからお墓側に向けてお供えしたほうがいいでしょうか?」お花は現世の私たちに仏様の世界を表す象徴といわれていますので、お花の向きはお参りされる皆さんの向きで大丈夫です。
さて、次回は、女性のアクセサリーやブレスレットとしても人気の「念珠」についてお伝えしたいと思います!