お葬式で分からない言葉とマナー「仮通夜って何?」

仮通夜
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「知っているようで意味がよく分からないお葬式の専門用語とマナー」。
前回の「引導を渡す」に続いて今回は「仮(かり)通夜」。

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仮通夜とは

本来、お通夜とは翌日の葬儀の前に故人と静かに過ごす最後の夜をさします。
「仮通夜」については都内ではあまり聞かれなくなりましたが、亡くなったその日に遺族・親族のみで行われる通夜のことで、一般的に通夜と呼ばれるものは、正式には「本(ほん)通夜」となりお世話になった近隣の方々にもお知らせします。

私は式典研修など地方に出向かせていただくことも多いのですが、地域によっては仮通夜にも菩提寺を招き僧侶に読経をしてもらい、仮通夜から本通夜を経て葬儀・告別式と三日間にわたり儀式を営むところもあります。
仮通夜をされる場合、自宅で行うことが多く見受けられます。故人をご自宅にご安置し、遺族・親族でゆっくりと在りし日を偲び、線香の火を絶やさないようにします。
線香の白煙はこの世とあの世を結ぶ道しるべといわれ、通夜では故人が旅立ちの際に道に迷わぬよう火を絶やさないことが言い伝えられてきました。
(前述にあった)都内では自宅での仮通夜がほとんど営まれなくなった背景としては、病院で最期を迎える方が非常に多くなってきたこと、核家族化が進み住まいもマンションなどの集合住宅が多いため、臨終後すぐに専門会館等の霊安室に移されることが多いためです。

仮通夜に参列するときのマナー

ここで、近隣に住む親族の訃報の知らせを聞き、「仮通夜」に出向く際のマナーをご紹介しておきましょう。その際の身だしなみについて。
仮通夜の場合はまずは駆け付けることが大切で、夜を通して故人や遺族に寄り添うことが目的のため、落ち着いた色のゆったりとした服装がよいかと思います。
翌日の本通夜の場合は喪服あるいは略礼服を着用しましょう。

香典について

地域により、仮通夜にも香典の受け渡しを行うことがあります。
お香典袋の表書きは仮通夜・本通夜共に(一部宗派により異なりますが)一般的には「御霊前」。
お香典に包む金額は、故人様との間柄やご自身の年齢によっても異なるため、インターネット検索よりもその地域の葬儀社さんに確認するのがベストです。

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