火葬場でのマナーと知識 VOL.3

火葬場でのマナー
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火葬場でのでのマナー紹介も、今回で3回目となりました。今回は火葬後のお骨に関する言葉を解説します。

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収骨とは

故人を荼毘にふした後、骨壷におさめる儀式を『収骨(しゅうこつ)』といいます。
地域によっては『骨上げ』ともいわれ、『拾骨』、『骨揚げ』と書くケースもあります。
(今回の記事では関東で一般的に使われている言い方『収骨』で表記、またその流れも都内で行われている手順でご紹介させていただきます。)
亡き人と縁の深い順番で行われるこの儀式には「三途(さんず)の川」を渡るときの『橋渡しをする』という意味合いがあります。
ちなみに「三途の川」は仏典によると、此岸(現世)と彼岸(あの世)を分ける境目にあるとされる川のことで、川幅4000kmもあるとされています。渡る場所は生前に犯した罪の深さで決まるともいわれています。

『収骨』は二人一組で行い、ひとつのお骨を竹箸で拾い骨壷に納めます。納めたら次の人に箸を渡し(三途の川への橋渡しという意味があります)、渡す順番は故人と関係が深い順番で進めましょう。
納める手順などは火葬場の職員がその都度教えてくれますのでご安心下さい。
そして、最後に喪主または遺族の代表が喉仏の骨を骨壷に納めます。
喉仏は「仏」とついているだけにお釈迦様が座禅を組み合掌している形をしています。式典のお手伝いで火葬場まで随行し初めて拝見した時には、たいへん驚きました。
人体のまさに神秘です。

分骨とは

ところで皆さんは「分骨」という言葉は聞かれたことがありますか?
最近は核家族が増えたこともあり、遠方に暮らすご親族の間で分骨し別々のお墓に納骨することがあらかじめ決まっている場合などに行われます。また、手元供養の(お骨の一部をとりわけてミニ骨壺等に納め、自宅で供養する) ケースもあります。最近では、お骨の一部を粉砕、パウダー状にして手元供養専用のペンダントに納めたりすることもできます。なお、「分骨」をご希望される場合、火葬場で職員に突然伝えても対応できませんので、次のような事前準備が必要になってきます。葬儀社へ分骨希望していることを伝え、分骨用の骨壷を用意→火葬場の窓口で必要な枚数の分骨証明書を発行してもらう(葬儀社が代行してくれます)→火葬場職員が分骨されたお骨をそれぞれの骨壷に→分骨証明書を提出し、お墓へご納骨。
供養のカタチも多種多様。私たち業界に従事する者でもその進化についていけないほど、葬儀の在り方から供養のカタチまで選択肢が広がっています。

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