著名人・芸能人から学ぶ【著名人の美マナー・シリーズ1】

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名取裕子さんの美しい所作に感動

著名人・芸能人から学ぶ【美マナー】
今回は、着物が似合う芸能人として名高い女優、名取裕子さんについてのエピソードを
ご紹介します。
俳優 蟹江敬三さんお別れの会のお手伝いをさせていただいた時のこと。
場所は青山葬儀所。

お別れの会では、俳優 渡辺謙さん、石橋蓮司さん、女優 名取裕子さん、松下由樹さんなどそうそうたる俳優陣が弔辞を述べられましたが、中でも着物で弔問され、美しい所作で目を
引いたのが名取裕子さんでした。
名取さんは、喪服の略礼装「色喪服」といわれているお着物で参列。
色喪服には、茶、灰、藍、紫、エンジなどの地味な色目の無地が用いられますが、名取さんのお着物は灰色に近いお色でした。女性から見ても色喪服は上品で清楚な印象を受けます。

お二人は、ドラマでの共演が多く、弔辞は心温まる内容でした。

感動的な弔辞、その内容とは

「蟹江さん、桜舞い散る春の宵に蟹江さんの訃報を聞いたときは、頭が真っ白になって、
涙が止まりませんでした。
翌日、矢も立てもたまらず、武蔵野のお宅を訪ねました。
仕事でどんなに遅くなっても「うちへ帰る」と電車で帰っていた蟹江さんの大好きな
景色をこの目で確かめたくて。
のんびりとした田園風景の中に思ったよりもずっとモダンな家です。門から玄関までの小径には、お嬢さんの桃子さんの名前と同じ桃の木が満開の花のアーチを作っています。
足下には奥様の植えたムスカリの紫の小花が揺れています。
いつもこの家からキャップを目深にかぶり、奥様の手作りのシャツを着て、電車で仕事場に来ていたのですね」

女性らしい繊細で柔らかな表現描写で名取さんの弔辞が始まりました。
余談ですが、ご遺族から弔辞を依頼された場合、お断りするのは失礼だとされています。
故人との信頼関係はもちろんのこと、ご遺族にとっても特別な存在であるからこその依頼です。美辞麗句(美しく並び立てた言葉)である必要はありません。(上記のような)描写や生前に
交わした言葉、思い出のエピソードをご自分の言葉で書き綴るからこそ、心のこもった弔辞文(お別れの言葉)となります。
もしも皆さんが弔辞を依頼されることになったら・・・
著書「最新版 臨終のマナー《最低限知っておきたい実例と言葉集》」が参考になると思います。

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