木野島光美の「女性のためのお葬式のマナー」


遺影に使用する写真は何年前のものまで大丈夫?

「遺影」とは亡き人を偲ぶ写真のこと。
最近では、その遺影も元気な生前のうちに撮って備える時代です。
先日、青森市内で行われた「終活・お葬式のマナーセミナー」の講師として伺った時のことです。
セミナー本番を控えた数日前に関係者からこんな連絡が入りました。
「せっかく祭壇の前でマナー講習をしていただくので、この際、木野島さんのお写真を遺影にしてお花の祭壇もアレンジしてお待ちしています!」
自分の遺影の前でセミナーというのは初めての経験。ましてや、私をイメージして生花祭壇までアレンジして下さる!というので、内心ドキドキしながら青森の式典会館へ。
遺影に使用する写真は何年前のものまで大丈夫? その際の祭壇空間が、こちらの写真です。
ニッコリとほほ笑んだ遺影と白いお花と緑を基調とした空間はシンプルで上品。一目で気に入ってしまいました。「生前葬」もありかも!と思った次第です。

遺影は故人と家族をつなぐ絆

さて、本題の「遺影」について。
ご葬儀では、祭壇の中央に飾られる、まさにその方の象徴です。大きさは「四つ切サイズ」(縦:約30センチ、横:約25センチ)が一般的。葬儀後は、そのお写真を葬儀社で葉書大ほどの大きさにして自宅用に用意してくれます。
そう考えれば、もしもの時に慌てて写真を選んで失敗した・・・では済まされないほど「遺影」は遺された方々にとって大切な「宝物」であり、その方とご家族を結ぶ「絆」でもあるのです。普段の飾らない、その方らしいお写真がベストです。
 

遺影に向いてる写真とは?

遺影には、表情や構成の決まりはありません。
著名人や俳優さんの式典をお手伝いさせていただくと、お顔は正面というより少し斜に構えた構図のお写真が多く、その方の人となりが凝縮されたようなご遺影ばかりでした。最近では、画像加工技術も高度になり、1センチほどしかない顔の大きさを引き延ばしたり、背景を選択したり、中には顔の傷やシミ、歯の黄ばみまで修正できるようになってきました。
では、女性なら特に気になる「遺影に使用する写真は何年前のものまで大丈夫?」
最長で20年という説もありますが、過去と現在のお顔があまりにかけ離れたお写真はさすがに厳しい・・・と関係者(苦笑)。

いずれにしても終活セミナーではお写真選びがいかに重要か、さまざまなエピソードをまじえ、皆さんにお伝えしています。


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