お正月は年に2回あった?お正月とお盆を徹底比較

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すごくいいことがあったとき、すごく嬉しいときに、とその喜びを表現する言葉として、「盆と正月が一緒に来たようだ!」という言葉があります。

とにかくおめでたいお正月と、お祭りなど楽しみの中にもちょっとしんみりしたテイストのお盆。

季節も真夏と真冬と正反対ですが、意外と共通点も多いかも。ということで、今回は、お正月とお盆を比べてみました。

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お正月とお盆。スケジュールを比較

お正月

1月1日

元日、大正月。1年の最初の日で、歳神を迎え入れ、新年をお祝いします。

1月7日

七日正月。1日のお正月と、15日の小正月の中間の日。大正月の終わりの日とも、小正月の始まりの日ともいわれていて、地域によってはこの日に、お正月飾りを外します。

また、春の七種(芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ))を入れた七種粥(ななくさがゆ)を食べます。

1月15日

小正月。お正月で各家を飾った門松、しめ縄などの正月飾りや、前年のお札などを燃やす行事が行われます。火祭りは全国各地で行われていて、正月の神を送る行事ともいわれています。

お盆

7月1日

窯蓋朔日(かまぶたついたち)。地獄の釜の口が開く日といわれており、この日がお盆の始まりとして、ご先祖を迎える準備を始めるところもあります。

7月7日

七日盆。一般的には七夕ですが、地域によっては七日盆といって、この日からお盆が始まるといわれているところもあります。

7月15日

お盆。13日に先祖の霊を迎え、15日または16日に再び送り出します。

お正月が3回ある理由

お正月の行事は、1月1日(大正月)と1月15日(小正月)を中心に、集中しています。

お正月が2回ある理由については諸説ありますが、かつて農作業のスケジュールは月の満ち欠けをもとに決めていたため、太陽太陰暦で満月になる15日ごろに、儀礼的なことが行われていました。その後、暦が普及するにしたがって、1月1日を年の初めとするようになり、2つのお正月が生まれたと考えられています。

さらに、明治6年に太陽暦が採用されると、15日が満月ではなくなったため、次第に小正月の意味は失われてきました。一方で、以前の暦も生活の中では使われ続けたため、大正月、小正月のほかに、旧正月と3つのお正月が併存するという事態になったようです。

お正月とお盆。家に迎え入れるのは?

お正月

歳神

新しい年の福をつかさどる神様。豊作をもたらす、農耕の神様ともいわれていますが、一方で子孫を守ってくれる先祖霊ともいわれています。古くは人の霊は亡くなった後には山に登り、きちんと祀られることによって神として子孫を守ると考えられていたようです。

お盆

先祖の霊

先祖や亡くなった家族などの霊を自宅に招いて、供養します。

特に、故人が忌明け後、初めて迎えるお盆のことを新盆(にいぼん、しんぼん)、または初盆(はつぼん)といいます。

>>新盆、初盆の準備と手順

お正月とお盆。飾るものに違いはある?

お正月

門松、しめ縄、鏡餅など

門松は、歳神が迷わないようにという目印の役割があると同時に、神様の依り代(よりしろ)という意味もあるようです。同様に大きな鏡餅にも、依り代としての役割があるといわれています。また、地域によっては先祖を祀る先祖棚を用意するところもあるようです。

正月飾りを飾っている間を松の内といいますが、その期間については1月7日まで、15日まで、または20日までというように、地域などによっても異なります。

お盆

お盆では提灯や精霊棚を用意し、ご先祖様を迎える

提灯、精霊棚など

お盆に飾る提灯は盆提灯といって、先祖の霊が帰ってくる際に迷わないようにという意味があります。新盆の時には白い提灯を飾ります。また、精霊棚は盆棚ともいい、位牌を安置してお供え物をします。

お正月とお盆。休日(藪入り)は?

昔は、奉公人などが休みを取って、実家に帰る日のことを藪入り(やぶいり)といいました。

正月

1月16日

お盆

7月16日

藪入りは、嫁いだ嫁が生家に帰る、分家した者や遠方に暮らす人が本家を訪れる日でもありました。

その名称の由来については、草の深いところ(田舎)に帰るところから藪入り名づけられた、または父母のところに帰ることから「養父入り(ようふいり)」が訛ったともいわれています。

また、藪入りの1月16日は御斎日(おさいにち)といって、心身を清めて先祖を祀る日としている地域もあるようです。

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