しきたりから学ぶ鹿児島県のお葬式

鹿児島県


数字で見る鹿児島県のお葬式(N=37)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,182,432円
飲食費の平均 240,541円
返礼品費用の平均 310,811円
会葬者の平均人数 70人
参列者からのお香典の合計の平均 816,216円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

鹿児島県でお葬式をする

鹿児島県は、葬儀の前に火葬する「前火葬」と葬儀の後で出棺し火葬する「後火葬」が混在しています。
また、火葬後、当日にお墓に納骨するのが一般的です。
収骨後、菩提寺へ行き、僧侶から読経をいただき家に帰ります。
このとき、お茶菓子程度のもてなしで簡単な飲食をします。
「三日参り」と呼ばれる法事で一般的には、初七日にあたる行為です。

「一膳飯がじつの飯?」

故人が布団に安置されると、お線香の用意をして一膳飯と枕団子をお供えしますが、鹿児島県ではこのときにお供えする一膳飯を「じつの飯」と呼びます。
「じつの飯」の「じつ」というのは、「直(じき)」に由来していて、亡くなった後すぐに炊くご飯ということからこう呼ばれているようです。
「じつの飯」には、故人が愛用していた箸をまっすぐに2本立てます。
また、枕机には、お水かお茶をお供えしますが、一部の地域では、味噌汁を供えるところもあります。
鹿児島県の県南地域では、焼酎で「別れの杯」を交わす風習も見られます。
故人に少量の焼酎をふりかけることもあるようです。

一膳飯がじつの飯?

「出棺前にお別れの食事をする?」

出棺の際、お別れの会食をする風習は、九州各地で広く行われている風習ですが、鹿児島県では、「別れ飯」と呼ばれる会食をする地域があります。
「別れ飯」は、故人と最後にいただく食事で、地域のよっては、この「別れ飯」を参列者に振舞うところもあります。

鹿児島県のお葬式に参列する

鹿児島県のお葬式は、葬儀前に火葬する場合と、葬儀後に火葬する場合があります。
故人のお顔を見るため参列してもお目にかかれない場合があるので、事前に確認することをおすすめします。
また、通夜振る舞いは、遺族、近親者だけで行う場合と、参列者も参加する場合もありますが、料理に生ものを出すことは少ないようです。

「通夜見舞いに最中(もなか)?」

鹿児島県の一部の地域では、通夜の際、香典とは別に通夜見舞いを持参する場合があります。
この通夜見舞いは、他県の通夜見舞いと同じくお菓子や果物を持参しますが、鹿児島県では、最中を持参することも多いようです。
この最中は、鹿児島弁のもうなか(もうない)からきているという説もあるようです。

「首に白い布をかけて柩を担ぐ?」

鹿児島県の郊外では、出棺時に柩を担ぐ人が白い布を肩にかけて霊柩車へ乗せる風習があります。
この白い布のことは「いろ」と呼ばれていて、島しょ部では、遺族が白い布を被る場合もあります。
参列者も加わる地域もあり、霊柩車乗せた後、火葬場へ向かいます。
火葬場から帰ると、この白い布を玄関に入る前に垣根や扉の外側にくくりつけますが、これは不幸や忌み事が家に入って来ないようにとの願いが込められているそうです。
この「いろ」は、額に付ける三角の布や 白装束の名残とも言われていますが、白装束の故人と同じ姿になることで、「あの世へ旅立つまでは共に見送ります。
しかし、そこから先はお一人で旅立ってください」という意味があるようです。

鹿児島県でお葬式を経験した人に聞いた、鹿児島県のしきたり

鹿児島市 友引を避ける。(女性 49歳)
鹿児島市桜島 自宅葬が基本で、仕出し屋さんに料理を注文しますが、別に地域のおばちゃん達が天ぷらやお吸い物を作って提供してくれます。(女性 42歳)
日置市 葬儀が終わり火葬場に行き再び葬儀場に戻り、近い身内だけで三日法要をその日のうちにすること。(男性 49歳)
曽於郡大崎町 お通夜と告別式について近親者以外はどちらか一方の出席であった。(男性 46歳)