しきたりから学ぶ熊本県のお葬式

熊本県



数字で見る熊本県のお葬式(N=34)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,195,588円
飲食費の平均 185,294円
返礼品費用の平均 291,176円
会葬者の平均人数 80人
参列者からのお香典の合計の平均 811,765円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

熊本県でお葬式をする

熊本県は、葬儀の前に火葬をする「前火葬」が多い地域ですが、葬儀を終えた後に火葬する「後火葬」の地域も一部あるようです。
香典返しは、葬儀の際、香典返しを行う即返しの地域と四十九日の法要後香典返しを行う地域があります。

「夜伽見舞い?」

熊本県でも福岡県と同じく、香典のほかに遺族に品物を渡す風習があります。
夜伽見舞いと呼ばれるもので、お菓子やお酒、缶詰などを用意することが多いようです。
遺族はお通夜の後、いただいた通夜見舞いを食べながら、故人が淋しくないように語り明かします。
また、地域によっては、持ち寄った通夜見舞いを全員でいただくという地域もあります。
なお、通夜見舞いをいただいた方には、香典返しを過分にします。

「出棺の時、茶碗を割って柩を回す?」

熊本県でも、西日本各地で見られた柩を回す風習があります。
「三度回し」「柩回し」と呼ばれ出棺の際に近親者で柩を3度、ぐるぐると回します。
理由としては、柩を回すことで故人の方向感覚を無くし、家に戻れないようにするためです。
また、「迷うことなく冥土へ赴き、成仏して欲しい」という思いがこめられているという説があります。
このほか、「回る」という儀式を行うことで仏教の修行をしているとみなし、現世での罪をなくそうとする「減罪信仰」からこのような風習ができたという説もあります。
さらに、3回という回数は「過去・現在・未来」を意味するとも言われています。
出棺の際に遺族によって故人の茶碗を割る「茶碗割りの儀式」も行われ、塩と米を混ぜたものを柩の上で撒くこともあります。
「あなたが日常的に使用していた茶碗はもう無いので、迷わず成仏して下さい」との意味で、故人がこの世への未練をきっぱりと絶ち、あの世へいけるようにとの願いが込められています。

出棺の時、茶碗を割って柩を回す?

熊本県のお葬式に参列する

熊本県は、葬儀の前に火葬を行い、遺骨で葬儀を行う前火葬が多い地域です。
故人のお顔を見てお別れをしたい場合は、事前に確認することをおすすめします。
また、通夜振る舞いは、遺族、近親者だけで行うことが多いようです。

「村の納骨堂へ納骨?」

お葬式の際、遺族を助け、受付やお茶だし、料理などを行う隣組の組織は、全国各地に見られます。
熊本県でも「葬式組」と呼ばれる組織が葬儀の手伝いをします。
熊本県の葬式組の特徴は、村が所有している納骨堂に組単位で納骨されることがあるようです。
それだけお隣同士の結びつきが強い地域といえます。

熊本県でお葬式を経験した人に聞いた、熊本県のしきたり

熊本市 地域の人達にもおときの準備。(女性 53歳)
熊本市 お通夜では目覚ましをする。(女性 52歳)
熊本市 お通夜から葬儀まで線香を絶やさずに交代で見守ること。(女性 56歳)
熊本市 友引の日には行わない。(女性 40歳)
菊池市 午前中に荼毘にふしてから、午後から葬儀告別式をする事。受付は、近所の隣保班の方がされること。(女性 51歳)
天草市 近所の人たちにはお返しをしない。(女性 60歳)
南阿蘇村 近所の組内の人たちが受け付けやお茶だしなどをしてくれる。(女性 54歳)
御船町 地域の人々が全員で応援する。(男性 62歳)