しきたりから学ぶ福岡県のお葬式

福岡県


数字で見る福岡県のお葬式(N=69)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,217,391円
飲食費の平均 253,623円
返礼品費用の平均 323,913円
会葬者の平均人数 67人
参列者からのお香典の合計の平均 681,884円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

福岡県でお葬式をする

福岡県は、葬儀の前に火葬し、遺骨にて葬儀を行う「前火葬」と葬儀の後で出棺し火葬する「後火葬」が混在しています。
また、博多で出棺し火葬場へ行く霊柩車は、神社を穢さないとの理由から櫛田神社の前を避けて通ります。
香典返しは、葬儀の時香典返しを行う即返しではなく、四十九日後に香典返しを行う場合がほとんどです。

「香典と通夜見舞いを渡す?」

福岡県でも、通夜の際、香典のほかに、通夜見舞い(つやみまい)、という名称で遺族にお菓子やお酒、缶詰などの品物を渡す風習があります。
遺族はお通夜の後、いただいた通夜見舞いを食べながら、故人が淋しくないように語り明かします。
なお、通夜見舞いをいただいた方には、香典返しを過分にします。
また、地域によっては、持ち寄った人も一緒に通夜見舞いをいただくという風習もあります。

香典と通夜見舞いを渡す?

「茶碗を割り、柩を回して出棺?」

福岡県でも、西日本各地で見られる柩を回す風習があります。
「三度回し」「柩回し」と呼ばれるもので、出棺の際に近親者で柩を3度回します。
柩を回すことで故人の方向感覚を無くすことで家に戻れないようにするためで、「迷うことなく冥土へ赴き、成仏してほしい」という意味合いがあるという説があります。
同様に、出棺の際に遺族によって故人の茶碗を割る「茶碗割りの儀式」も行われています。
この儀式の意味としては、「あなたが日常的に使用していた茶碗はもう無いので、迷わず成仏して下さい」という意味で、故人がこの世への未練をきっぱりと絶ち、あの世へ行けるようにとの願いが込められています。

「通夜の読経中は焼香しない?」

通夜や葬儀の際に、全国的には僧侶の読経中に焼香をします。
ところが、福岡県では、宗派によっては、通夜の読経中は遺族も参列者とも焼香をしないということが多いようです。
焼香を希望する場合、僧侶が退場した後遺影に焼香します。

福岡県のお葬式に参列する

福岡県では、葬儀の前に火葬をする「前火葬」と、通夜、葬儀が終わった後に火葬を行う「後火葬」の地域が混在しています。
故人のお顔を見るため参列してもお目にかかれない場合があるので、事前に確認することをおすすめします。
また、通夜振る舞いは、遺族、近親者だけで行うことが多いようです。

「出棺前にお別れの会食?」

福岡県では、出棺の前に遺族、近親者が会食をします。
「出立ちの膳(でたちのぜん)」と呼ばれる風習で故人とのお別れの食事です。
柳川市では、お別れの会食の際、冷酒を出すこともあるようです。

「手作りの四華花と六灯?」

八女市の一部では、葬儀の日の朝、近隣の男性により四華花と六灯が木と竹を使い作られます。
どちらも仏教においては大事な仏具で作られたものは祭壇、焼香台に供えられます。
四華花というのは、木の棒に細長く切った紙を沢山挟んだもので、お釈迦様が入滅されたときに、真っ白な花をつけて遺体を覆った沙羅双樹の木花にちなんでいるといわれています。
六灯は、六道輪廻をあらわした仏具で白木祭壇に必ず飾られるものです。
この、四華花と六灯は、出棺の際に納棺するか葬儀終了後お焚き上げされます。

福岡県の葬儀社に聞いた、福岡県のしきたり

八女市星野地区 まだ自宅葬が多い地域で、葬儀の日の朝に隣組の男性の方達で四花と六灯を作られます。木と竹を使い全て手作りです。四花は焼香台に備え、六灯は焼香が始まると隣組の方が火を付けられます。作った物は、出棺の際に柩に入れられる地区や、式後に炊き上げられる地区もあります。中には四花が三本で作られてたりと、なかなか面白いです。

福岡県でお葬式を経験した人に聞いた、福岡県のしきたり

福岡市 喪主はあいさつしない。(女性 51歳)
直方市 どこでもそうかもしれないが、亡くなった人を一人にしないように、一晩中ついておく。(女性 51歳)
八女市 隣組でのお世話。(男性 八女市)
宗像市 不幸があった場合、町内会長に連絡し通夜にまとまってお参りに行く。(男性 64歳)
みやま市 火葬場にお嫁さんが付いて行ってはいけないことにびっくり。(女性 41歳)
鞍手郡 組合の人たちへのおとき。(女性 56歳)