しきたりから学ぶ徳島県のお葬式

徳島県


数字で見る徳島県のお葬式(N=42)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,051,190円
飲食費の平均 258,333円
返礼品費用の平均 290,476円
会葬者の平均人数 58人
参列者からのお香典の合計の平均 795,238円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

徳島県でお葬式をする

徳島県の葬儀の進行は、通夜、翌日に葬儀・告別式、出棺、火葬の順で進みます。
基本的に「後火葬」の地域ですが、葬儀の前に火葬を行い、遺骨にて葬儀を行う前火葬の地域も一部存在します。
香典返しは、葬儀の時香典返しを行う即返しではなく、四十九日後に香典返しを行う場合がほとんどです。
また、四国は八十八霊場のお膝元であることから、真言宗の寺院が多い地域です。

「はさみと針と糸を納棺する?」

納棺の際に入れる副葬品には、各地域により特徴がありますが、徳島県では、はさみと針と糸を入れる風習があります。
ほかの県では、湯灌の際女性の髪の毛を切った名残としてはさみを入れますが、徳島県では、故人があの世で使用する裁縫道具としてはさみと針と糸がお棺に入れられます。

「徳島県でも放生(ほうじょう)?」

徳島県でもほかの地域と同じように、鳩を空に放つなど「放生」などの風習があります。
仏教の儀式、「放生会(ほうじょうえ)」から生じた儀式で、捕らえられた生き物を放すことで徳を積むと考えられています。
また、出棺の際には、「この世との未練を断つ」という意味合いで、故人が愛用していた茶碗を割るならわしが広く行われています。
わらやおがらを炊いて送り出すこともあります。
お盆の「送り火」のようですね。

徳島県でも放生(ほうじょう)?

「霊柩車と一緒に野辺送り?」

徳島県の一部の地域では、霊柩車と並んで野辺送りのように歩く風習が見られます。
出棺の際、故人を乗せた霊柩車が徐行運転をし、その後を、葬列を組んでしばらく歩きます。
また、自宅の玄関やお葬式の式場の出口から霊柩車まで、葬列を組むこともあります。
土葬が一般的だった時代には仏具などを持って葬列を組みましたが、火葬が主流となった現在では少なくなっている風習です。

「火葬場から戻ったら竹馬をまたぐ?」

香川県と同じように、徳島県の一部地域では、竹で作った小さな竹馬をまたいで、体に塩をかけるならわしがあります。
初七日終了後、精進落としの会食をするのは、全国的に見られる風習ですが、徳島県では、精進落しを「まないた直し」と呼んでいます。
また、初七日法要終了後、49個のもちを供え、精進落としの時に遺族や親族で分けて食べる風習があります。
地域によっては、初七日を「六日(むいか)」と呼ぶ地域もあります。

徳島県のお葬式に参列する

四国全域には、10軒程度の家がひとつの組織となり、通夜・葬儀などを手伝う「講」と呼ばれる近隣組織があります。
講は、地域の重要な仕事と捉えられていて、自治会などの地域の人たちが講として遺族をサポートします。
通夜の料理の差し入れや、連絡、受付、会計など手伝う内容は多岐に渡ります。

「葬儀にきつねうどんを食べる?」

通夜には、通夜振る舞いとして飲食を供する風習が全国的に見られますが、徳島県ではこの通夜振舞いに「きつねうどん」を出すことが定番となっています。
うどんといえばお隣の香川県が有名ですが、通夜でうどんを出すのは徳島県です。
うどんは、手間がかからない料理であることから遺族の負担にならない通夜振舞いとして定着したようです。

「夜伽見舞い(よとぎみまい)?」

徳島県では、近親者が通夜に参列する際、香典とは別にお菓子や果物、酒を持参する「通夜見舞い(よとぎみまい)」の風習があります。
また、通夜振る舞いに対し、親族などは食事代に見合った現金を包むこともあり、初七日法要に参列する場合は、「御香料(ごこうりょう)」を出すこともあるようです。

徳島県の葬儀社に聞いた、徳島県のしきたり

西部地方(旧三好郡)
  1. 夜参列者は(特に地域の方々)平服で参列、お寺さんも来られない場合が多い。通夜より告別式を重視した考えで参列者も通夜より圧倒的に多い。
  2. ご出棺の際、真言宗の場合、右回りに3回棺を回す。

徳島県でお葬式を経験した人に聞いた、徳島県のしきたり

徳島市 葬儀当日の朝、贈り飯と言うものがあり、棺に入れる前に送る人みんなで朝食をとるという風習があるらしい。(男性 43歳)