しきたりから学ぶ鳥取県のお葬式

鳥取県


数字で見る鳥取県のお葬式(N=34)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,058,824円
飲食費の平均 295,588円
返礼品費用の平均 322,059円
会葬者の平均人数 53人
参列者からのお香典の合計の平均 748,529円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

鳥取県でお葬式をする

鳥取県の葬儀の進行は、通夜、翌日に葬儀・告別式、出棺、火葬の順で進みます。
基本的に「後火葬」の地域ですが、葬儀の前に火葬を行う「前火葬」の地域も一部存在します。
また、香典返しは、葬儀当日に行う即返しが一般的です。

「枕団子が4個?」

故人の枕元にお供えするお団子の数は、6個または49個が全国的には多いようです。
6個は六地蔵から、49個は四十九日からが由来といわれています。
鳥取県では枕団子のことを「送り団子」と呼び、4個を供えるのが一般的です。
これは「死=四」という連想から4個になったといわれています。

枕団子が4個?

「通夜を「伽(とぎ)」と呼ぶ?」

鳥取県では、通夜のことを「伽(とぎ)」、または「夜伽(よとぎ)」と呼ぶことがあります。
故人の横で夜通し過ごすという意味がありますが、皆で夜を共にするという、通夜本来の意味に近い呼び名といえるでしょう。
なお、岡山県でも通夜のことを「夜伽」と呼んでいます。

「葬儀に鉦(かね)を鳴らす?」

鳥取県の一部地域では、葬儀・告別式が終わる時「二番鉦(にばんかね)」、出棺の時に「寄せ鉦(よせがね)」と呼ばれる三番鉦を鳴らす風習があります。
鉦は、曹洞宗の葬儀などでよく見られる仏具の一種の打楽器です。

「棺に人形を入れる?」

伯耆地域でも、全国の他の地域と同じように友引の日に葬儀を行う場合、棺に人形を入れる風習があります。
一般的に、「供人形」と呼ばれています。
伯耆地方ではこの人形のことを「まご」と呼びます。

鳥取県のお葬式に参列する

鳥取県のお葬式では、香典返しの品物に「茶の子」と書かれているいことがあります。
また、農村部や山間部では、葬列が現在でも行われています。
葬列に使用する「腰折れ提灯(こしおれちょうちん)」や「天蓋」、また、紙ふぶきを入れたこもなどを近隣の人が手作りする風習が今なお残っています。

「葬儀に綱を引く?」

鳥取県の一部には、「そうれん」と呼ばれる風習があります。
出棺の際、玄関から霊柩車までの距離を長めにとって柩を移動します。
この時、柩に白いさらしの布を結びつけて、その端を遺族の女性が持ち引っ張ります。
これは「善の綱(ぜんのつな)」と呼ばれる風習です。
「そうれん」というのは、柩を墓地や火葬場へ運ぶ「野辺送り」が変形した風習で、その葬列で行われていたのが「善の綱」です。
善の綱には、「亡き人を善いところへ導く」という意味があり、血縁が近い人ほど柩に近いところを持ちます。
また、この善の綱と同じ風習を「縁の綱(えんのつな)」と呼ぶ地域もあります。
この場合、切れやすいさらし布を用いることで「縁を切る」、すなわち故人との別れのしきたりになります。

鳥取県でお葬式を経験した人に聞いた、鳥取県のしきたり

鳥取市 火葬場と寺への順番が地域によって異なっている。(男性 52歳)
米子市 火葬をしてから葬儀。(男性 57歳)
米子市 火葬してから告別式を行う。(女性 58歳)
倉吉市 うちは神道なので、近親者は一人ずつ玉串をお供えする。外で会葬している人は、大きな榊に一人ずつ玉串を結びつける。出棺のときは近親者(本来は孫がするものらしいが)が、ぞうりに履き替え霊柩車まで棺を運ぶ。その際、庭で故人が使っていた茶碗を庭で割る。仏では初七日、ふた七日と拝むところを神道では十日、二十日、三十日、四十日、そして五十日で取り越しとなる。(女性 49歳)
倉吉市 昔からの地域なので、葬儀班というのがあり、自宅にて受付などをしてくれること。(女性 43歳)
境港市 お菓子や調理品を参列者たちに分ける。(男性 46歳)
八頭町 にわを御輿のようなものをもって一周回る。(男性 41歳)