しきたりから学ぶ和歌山県のお葬式

和歌山県


数字で見る和歌山県のお葬式(N=27)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,075,926円
飲食費の平均 312,963円
返礼品費用の平均 314,815円
会葬者の平均人数 72人
参列者からのお香典の合計の平均 448,148円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

和歌山県でお葬式をする

和歌山県の葬儀の進行は、通夜、翌日に葬儀・告別式、出棺、火葬の順で進みます。
基本的に「後火葬」の地域ですが、葬儀の前に火葬を行い、遺骨にて葬儀を行う「前火葬」の地域も一部存在します。
香典返しは、葬儀の際にお返しをする即返しでは無く、四十九日の法要後に香典返しを行います。
そのほか、通夜に僧侶が来て読経せず、老人会の人達が読経する地域もあるようです。
また、納骨も四十九日ではなく百か日に本山へ納骨する地域もあります。

「友引以外にも三隣亡にも葬儀をさける?」

友引の日に葬儀を避ける傾向は全国的に見られますが、和歌山県ではこの友引に加えて、暦注の「三隣亡(さんりんぼう)」の日にもお葬式を避ける風習があります。
三隣亡というのは「三軒隣まで亡ぼす」という意味で、この日に上棟式など建築の作業を行うと大変な災いが起こるとされる凶日です。
しかし、友引と同様本来は三隣亡と葬儀とは何の関係もありません。
その字面の印象から建築と同様にお葬式も避けるようになったのではないかといわれています。

「葬儀に参加した女性が歌を歌う?」

福井県でも見られる風習ですが、和歌山県の一部でも女性が「御詠歌」を歌う風習があります。
葬儀を終え、遺骨を自宅の後飾りの祭壇に安置する際に、遺骨を家へ迎え入れるための「還骨勤行(かんこつごんぎょう)」の読経をしますが、このとき「講」などの地域組織に属している年配の女性が集まり、歌を詠うことがあります。
「御詠歌」と呼ばれる歌で、仏教の教えや仏を称える言葉を和歌にして、日本風のメロディに乗せた歌です。

葬儀に参加した女性が歌を歌う?

和歌山県のお葬式に参列する

関東エリアの場合、通夜振る舞いには、一般の参列者も参加し飲食をしますが、和歌山県では参加しない事が多いようです。
通夜の後は、親族や遺族のみで弁当などを食べる程度です。

「扇子を破り捨てる?」

和装の喪服には、不祝儀用の扇子を袂に入れて置く事がありますが、扇子は開いてはいけないことになっていて、お葬式が終わった後は、二度と不幸が起こらないよう、その扇子を捨ててしまうのがしきたりとなっています。
また、和歌山県では出棺の時に茶碗を割り、わらを燃やすと、扇子を破って屋根に投げるという風習が残っている地域もあります。

和歌山県の葬儀社に聞いた、和歌山県のしきたり

印南町周辺 参列者の人数が減少している事や、準備の面倒が原因で失われかけていた「野辺送り」を取り戻そうと、あるお寺のご住職が、檀家さんやその親族様に話され、出棺時の葬送を行っています。
日高町門尾 ご納棺時に必ず、近隣の方々が集われ勤行されます。仮通夜を行う地域でもあります。
旧美山村 丑の友引は「尾を引く」として嫌われています。一部集落では「申の友引」も避けられます。

和歌山県でお葬式を経験した人に聞いた、和歌山県のしきたり

和歌山市 香典をもらわない。(女性 55歳)
和歌山市 自治会への連絡と告知。(男性 52歳)