しきたりから学ぶ奈良県のお葬式

奈良県


数字で見る奈良県のお葬式(N=22)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,538,636円
飲食費の平均 309,091円
返礼品費用の平均 425,000円
会葬者の平均人数 79人
参列者からのお香典の合計の平均 686,364円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

奈良県でお葬式をする

奈良県の葬儀の進行は、通夜、翌日に葬儀・告別式、出棺、火葬の順で進みます。
基本的に「後火葬」の地域ですが、葬儀の前に火葬を行い、遺骨にて葬儀を行う「前火葬」の地域も一部存在します。
また、納骨は四十九日に行うことが多いのですが、分骨をして百か日に納骨をする風習もあります。

「葬儀を手伝う垣内?」

奈良県には、「垣内」と呼ばれる組織があり、10軒程度の家が一単位となって、通夜・葬儀などを手伝います。
参列者の接待や受け付けなど、遺族に代わって行い、遺族の負担を軽減します。
全国的にも「隣組」や「講」と呼ばれている組織がありますが、奈良県では「垣内」という呼称が広く使われています。
しかし、最近では葬儀社による葬儀が増え、このような風習も少なくなったようです。

「内位牌と野位牌?」

葬儀の際、白木の位牌を2本用意する風習は全国的に見られますが、奈良県でも、「内位牌」と「野位牌」という、2つの位牌を用意することがあります。
「内位牌」というのは、白木の位牌のことで、一般的にお葬式でよく使われているものです。
一方、「野位牌」というは、昔、土葬が行われていた時代に、墓に置くための位牌だったといわれ、今ではその習慣だけが残っているのです。

内位牌と野位牌?

「茶碗割りと門火?」

奈良県でも、出棺の際に遺族が故人の茶碗を割る「茶碗割りの儀式」があります。
このとき、わらを燃やす風習は各地にありますが、奈良県ではこれを「門火」と呼んでいます。
この儀式には、「あなたが日常的に使用していた茶碗はもう無いので、迷わず成仏して下さい」というように、故人がこの世への未練をきっぱりと絶ち、あの世へ行けるようにとの願いが込められています。
このほかの風習として、奈良市では菩提寺から屏風を借り、故人の枕元に逆さに立てる「屏風」や、友引の日にはもちろん卯の日にも葬儀をさける風習があるようです。

奈良県のお葬式に参列する

京都府や大阪府のように関西圏では香典袋に黄色と白の水引を使う場合がありますが、奈良県では黒と白の水引が使われます。
同じ関西圏でも地域によってしきたりは異なりますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

「通夜振る舞いは親族のみ?」

東京都など関東圏では、通夜の参列者に軽食などを出す「通夜振る舞い」がありますが、奈良県では、親族のみに食事を振る舞う場合が多いようです。

奈良県でお葬式を経験した人に聞いた、奈良県のしきたり

室蘭市 香典返しはしない。
葬儀委員長は町会長で町会ですべて実施してくれる。(男性 68歳)
香芝市 公民館を使用する場合はシキビは禁止。(男性 51歳)
明日香村 黄色と白の饅頭を用意する。(女性 45歳)