しきたりから学ぶ富山県のお葬式

富山県


数字で見る富山県のお葬式(N=36)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,580,556円
飲食費の平均 386,111円
返礼品費用の平均 455,556円
会葬者の平均人数 90人
参列者からのお香典の合計の平均 1,258,333円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

富山県でお葬式をする

全国的には友引の日に葬儀を行わないことが多いですが、富山県では友引の日も葬儀を行います。
この場合、棺の中に身代わりの人形を入れます。
友引の本来の字は「共引き」と書き、共に引く、喧嘩はやめましょうという意味でしたが、「共」が「友」に変わったことにより、友にあの世に連れて行かれるという意味にとられるようになったようです。
そのため、納棺の際、身代わりの人形を入れる風習が生まれたようです。

「四華花は必須?」

富山県のお葬式では、「四華花(しかばな・死華花とも書く)」を必ずといっていいほど用意して、祭壇に飾ります。
木の棒に細長く切った紙をたくさん挟んだ四華花は、お釈迦様が入滅(お亡くなりになること)の際に、その死を悲しんだ沙羅双樹が真っ白な花を付けて遺体を覆ったことに由来しているといわれています。

四華花は必須?

「喪主は火葬場に白装束で行く?」

富山県の呉西などの地域では、火葬場へ移動する時、喪主と遺族が白装束を着る風習があります。
古来、日本では喪服の色は白とされており、黒はおめでたい席での色でした。
ところが明治時代、明治天皇の嫡母、英照皇太后の葬儀の際に哀悼の意を表す色としてはじめて黒を採用したのです。
欧化政策を進める明治政府が、西洋と同じように黒を喪の色としたのかもしれません。
こうした風習は、富山県のほか石川県でも見られます。

「柩に白い布を結ぶ?」

富山県には、「善の綱(ぜんのつな)」と呼ばれる風習があります。
これは、出棺の時に柩に白いさらしの布を結び、遺族がその端を持って引くというものです。
「野辺送り」の際に行われていた習わしが今に伝わったといわれています。
布を引っ張るのは、近親者の女性や子供の場合が多く「故人を善いところへ導く」という意味合いがあります。
残念ながら、昔ながらのやり方で行うことは年を追うごとに少なくなり、最近では、白い布を手に持つことで代用することも多くなったようです。

富山県のお葬式に参列する

富山県のお葬式は、一般的には葬儀後に火葬をします。
香典返しは、後日、お返しをする地域と即返しをする地域が混在しています。

「香典の表書きは?」

富山県もほかの北陸地方と同じく浄土真宗の門徒が多い地域です。
浄土真宗の教義では、亡くなるとすぐに阿弥陀如来がいる極楽浄土へ行き、仏様になるという教えなので、四十九日の旅が無く霊の存在を認めません。
そのため、葬儀に使用する香典袋の表書きは「御仏前」になります。
このような事情から葬儀には、宗派が異なっていても「御霊前」としないことが多いようです。

富山県でお葬式を経験した人に聞いた、富山県のしきたり

高岡市 参列者が焼香する前に、喪主家族一同が退席してしまうこと。(女性 41歳)
高岡市 浄土真宗本願寺派の葬儀(男性 64歳)
高岡市 濃い親族から供養物をし、名前を書く。(男性 54歳)
魚津市 会葬者に餅を出す。(男性 55歳)