しきたりから学ぶ新潟県のお葬式

新潟県


数字で見る新潟県のお葬式(N=27)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,261,111円
飲食費の平均 342,593円
返礼品費用の平均 362,963円
会葬者の平均人数 64人
参列者からのお香典の合計の平均 933,333円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

新潟県でお葬式をする

新潟県は、浄土真宗の門徒が多い地域です。
新潟市内では式場で葬儀を行うことが多いですが、それ以外の地域は自宅で行うことが多いようです。
葬儀後に火葬をする「後火葬」が一般的で、甲信越地方のほかの地域とは状況が異なります。
農村部では、葬具を持った野辺送りの光景も見られます。

「生き物を放す?」

農村部などでは、鳥を空に放したり、魚を池や川に逃がしたりする風習があり、これを「放生(ほうじょう)」といいます。
殺生をいさめるため、捕えられた鳥や動物、魚などを放す仏教の儀式「放生会(ほうじょうえ)」から生まれたものです。
生き物を逃がすことで、故人の徳を積むことができると考えられています。

「火葬後は赤いろうそく?」

火葬が終わるまでは白いろうそくを用いますが、火葬後の法要からは赤いろうそくを使います。
一般的に、弔事では黒や白の色が使われることが多いですが、これを慶事を表す赤に変えることには、「故人が仏様になったことを祝う」「これから日常に還る」ということを表しているようです。
このほか、地域によってはお赤飯を精進落しの席で出す、黒塗りのお膳を朱塗りのものに変えるといったところもあります。

火葬後は赤いろうそく?

新潟県のお葬式に参列する

新潟県は、葬儀後に火葬を行い、香典返しは後日行う事が多い地域です。
関東エリアに近い形の葬儀ですが、香典に独特な風習が残っています。

「香典に紅白の水引?」

柏崎などの地域では、通夜の香典を出す際に表書きを「お見舞い」とし、紅白の水引をかけた袋を用いることがあります。
「入院中にお見舞いに行けずに申し訳なかった」「遅くなったけど、お見舞いを受け取って欲しい」という意味が込められています。

「香典袋の表書きが違う?」

新潟県では、親戚が亡くなった際には、香典の表書きに「御灯明料」と書くことがあります。
このほか、通夜には「通夜見舞い」や、米を持参することもあるようです。

「赤飯を一本の箸で食べる?」

佐渡では葬儀の際に、おにぎりを食べる風習があります。
また、一部地域では、赤飯で作ったおにぎりを一本の箸で食べるところもあるようです。
あの世へ旅立つ故人が力を付けるため、また残された人が埋葬のために力を付けるためなど諸説あります。

新潟県の葬儀社に聞いた、新潟県のしきたり

新発田市周辺 枕経→納棺→通夜→出棺→告別式→(納骨)→お斎→まな板直し
小千谷市周辺 会葬者には500円~1,000円程度の供養品をお渡しして、葬儀後、香典の金額に応じて香典返しをします。香典返しに関しては、2、3週間の内に行うのが通例となっています。また一部地域では暦の十二支の「うし」「とら」では出棺しない場所もあります。
五泉市周辺 通夜の日に49個(餅、もしくはまんじゅう)+2個(大きめ、ひざかぶもち)を供えます。帰りの際、参列者は自由に持ち帰ります。意味は人間には関節が49あり、閻魔様がハリでその関節を刺す試練があたえられるそうです。遺族はその痛さを和らげる為、もちにかえて関節を守るという意味あいです。
佐渡市全域 自宅葬やホール葬でも行いますが、葬儀式が始まるとすぐに「出場のむすび」というおにぎりと煮しめを、小皿もしくはパックの中にセットした物を食べます。佐渡の全域で行いますが、一部の地域では、おにぎりに白ごはんではなく赤飯を使い、箸も一本箸で食べる風習もあります。これは故人様がご浄土へ旅立つための力飯とも言われたり、土ぶせ(埋葬)のための力飯だとも言われたり、いろいろな説があるそうです。
中越地方 親族が亡くなって、初めて迎えるお盆を新盆(あらぼん)と呼びます。故人が仏になって初めて里帰りするという事で丁寧に供養します。また菩提寺によっては8月1日を中心としてその新仏をまとめて供養します。

新潟県でお葬式を経験した人に聞いた、新潟県のしきたり

新潟市 今回は身内のみだったが、きちんとした葬儀を行うと、お斎などのふるまいが必ずある。(女性 54歳)
新潟市 念仏を町内のグループの方が唱えにくる。(女性 45歳)
上越市 町内が上下に分かれており、それぞれ通夜に参加する。(男性 48歳)