しきたりから学ぶ千葉県のお葬式

千葉県

数字で見る千葉県のお葬式(N=46)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,240,217円
飲食費の平均 446,739円
返礼品費用の平均 467,391円
会葬者の平均人数 57人
参列者からのお香典の合計の平均 822,826円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

千葉県でお葬式をする

千葉県のお葬式は、千葉市をはじめとする大都市圏とそのほかの地域とで異なります。
例えば都市部では東京都などと同じように、葬儀後に火葬を行う「後火葬」が一般的ですが、館山市や九十九里町など、房総地域では葬儀の前に火葬をする「前火葬」が主流です。
また、地域ごとにさまざまな風習が残っているのも千葉県のお葬式の特徴です。

「長寿銭を配る?」

千葉県の中には、「長寿銭」といって、紅白の紐を通した5円玉を入れたぽち袋を、長寿を全うした故人のお葬式で、会葬礼状とともに配る地域があります。
ぽち袋には紅白の水引が印刷されており、「長寿」と書かれています。
「長寿銭」を持ち帰ると、故人にあやかって長生きができるといわれています。
ほかの地域で見られる「撒き銭」と同じ意味合いがあると考えられます。
また、葬式組の「年寄り講」という高齢者たちが太鼓をたたき、僧侶と遺族がお題目を唱える風習が残る地域もあります。
遺族はこの時、「志」と書かれた袋に100円を入れたものを、葬式組の皆に配ります。

「葬式組?」

地域にもよりますが、「葬式組」または「班」と呼ばれる地域の人々の組織があり、お葬式の準備、お寺との連絡などを手伝います。
また、通夜では「念仏講」を行います。
さらに納骨の際には、「四本旗(しほんばた)」といって、4本の竹に麻紐で五色の紙を飾った埋葬品の準備なども、組で行うことが多いようです。

「出棺は青竹の下をくぐって?」

匝瑳市周辺では、縁側の軒下に一本の青竹を横にぶら下げ、出棺の際にはこの青竹の下を通って出るという風習があるようです。

千葉県のお葬式に参列する

千葉県は、「前火葬」の地域と「後火葬」の地域が入り混じっています。
また、お葬式の当日に納骨することが多い地域もあります。
「前火葬」の地域では、故人のお顔を見てお別れをしたい場合には、事前に確認しておくことをおすすめします。

「寝ないで番をする?」

都市部では、通夜は夕方から始まり2、3時間で終わりますが、千葉県のある地域では一晩中起きて、番をします。
このお通夜のことを「夜伽(よとぎ)」といいます。
この時、「夜伽見舞い」として食べ物を持ち寄って飲食を共にするという風習もあります。

寝ないで番をする?

「別れの杯を交わす?」

松戸地域では、告別式の時、焼香の前に別れの杯をします。
猪口(ちょこ)にお酒を入れて、親族全員で飲み回します。

「お寺参りの途中は返事をしてはいけない?」

市川地域では、葬儀を終えた後、日の高いうちにお寺へお礼参りをします。
この時、行きも帰りも、誰に声を掛けられても返事をしてはいけないという風習が残っています。

千葉県の葬儀社に聞いた、千葉県のしきたり

松戸市千駄堀地域 告別式中焼香前に別れの杯があり、親族全員おちょこにお酒を入れ飲み回す。己中払い食事中力もち(丸く平らなもち)を一升枡の裏に切って乗せ、塩をつけて皆になくなるまで食べてもらう。葬儀翌日、49もち、13仏もちを早朝誰にも見られないように寺or墓へ持参する。
成田市 通夜の晩に、親族等が細く切った半紙をよってこよりを作る。こよりができたら結び目を5つ、ないしはできる限り作る(地域によって異なる)。できたこよりは出棺の前に棺の中に入れる。
旭・匝瑳市周辺 通夜前火葬が原則なので、告別式当日は式が終わったらすぐに墓地へ埋葬に向かう。これは、土葬の頃の名残で土葬は隣組等の協力が無いと出来なかったので、告別式当日の人が集まった時に行う特性。※七十日忌まで埋葬を待たない。
現在では行われなくなったが、10年程前まで、場所によって出立ちの膳を行っていた。その流れも一般的に昼食を取ってから告別式開式が多い(9割以上)、午後1時告別式開式が一般的。
匝瑳市周辺 通夜前に火葬を執り行うのが原則。故人の家から出棺するのが一般的で家の縁側から棺を出す。縁側の軒下には青竹を一本ぶらさげ(横に)青竹の下を棺が通るようにする。意味は、故人の為に家を改装して新しい家から送ってあげる由来から。

千葉県でお葬式を経験した人に聞いた、千葉県のしきたり

銚子市 町内会の取り決めにより花輪の数が決まっていた。(女性 49歳)
市川市 香典不要(女性 58歳)
船橋市 町会指定の葬儀社があり、献花費用が割引になる。(男性 61歳)
香取市 納骨は葬儀終了後すぐにお寺で。納骨の独特の儀式がある。(女性 50歳)