しきたりから学ぶ群馬県のお葬式

群馬県

数字で見る群馬県のお葬式(N=31)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,408,065円
飲食費の平均 287,097円
返礼品費用の平均 403,226円
会葬者の平均人数 87人
参列者からのお香典の合計の平均 996,774円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

群馬県でお葬式をする

群馬県のお葬式の大きな特徴は、「新生活」という香典のスタイルです。
昭和20~30年代、戦後の疲弊した時代を背景に、「新生活運動」と呼ばれる市民運動が盛んになりました。
この運動は、華美な生活を慎み、経費削減に努めるという運動です。
葬儀においても、香典の金額を減らし、香典返しを辞退することを推奨しています。
このため、群馬県のお葬式では、通夜や葬儀・告別式で「一般」と「新生活」の2つの受付が設けられます。
「新生活」で受け付けをした方には、香典返しはありません。
通夜振る舞いも行わず、遺族、親族のみで食卓を囲む程度です。
参列者には、通夜振る舞いの代わりに、500~800円程度のお酒やおつまみ、コーヒーなどを渡すこともあるようです。

「位牌をたくさん作る?」

仏式のお葬式では、故人の戒名を位牌に刻み、仏壇に安置するのが習わしです。
仏壇は喪主の家に置かれ位牌も一つだけというのが一般的ではないでしょうか。
ところが群馬県には、故人の子供の数と同じ数位牌を作って、それぞれの家庭で仏壇に安置するという習わしがあります。
例えば、故人に3人の子供がいる場合には、人数分、すなわち位牌を3つ作ることになります。

「頭陀袋に桑の枝を入れる?」

納棺の時、紙に印刷した六文銭を頭陀袋に入れるのは比較的一般的に行われています。
群馬県のお葬式の一風変わった風習としては、この頭陀袋の中に桑の木の枝を入れることがあります。

「出棺時に小銭を撒く?」

「撒き銭」といって、群馬県の一部地域では出棺の時に遺族から参列者へ、小銭を半紙にくるんで撒くことがあります。
ただ、どんな人のお葬式でも小銭を撒いていいというわけではなく、長寿を全うした高齢者が亡くなった場合に限られています。
こうした風習は、年を追うごとに数は少なくなってきていますが、この撒き銭を拾って持ち帰ると「長生きができる」と、縁起の良いことといわれています。
さらに、故人の財産から振る舞うという意味では、故人の功徳を積むことにもなると考えられています。

出棺時に小銭を撒く?

「でがの飯?」

群馬県の農村地域では、「でがの飯」または「でわの飯」という一膳飯を、告別式の後回すことがあります。
お椀の米を一本の箸で少しだけ手にとって食べる、もしくは食べるまねをするというもので、一説によると「皆で一緒に故人を見送る」という意味があるといわれています。

群馬県のお葬式に参列する

新生活運動に賛同している地域では、香典の相場が決まっていたり、状況によっては香典の額を一律に決めることがありますので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
場所によっては、「新生活」と書かれている香典袋もありますので利用すると便利です。
また、地域により「隣保班」という隣組のお手伝い組織もあります。

「忌中が変わっている?」

地域によっては、忌中は門の前に位牌を先につけた竹竿を立てる風習があります。
また、立ち臼の絵を描いた半紙を横にして玄関に貼るなどもあるようです。

群馬県の葬儀社に聞いた、群馬県のしきたり

不明 お香典の受付区分が「一般」と「新生活」に分かれています。「新生活」の場合は返礼品を辞退する旨、お香典袋に記載されていますが、ご葬家としては千円~二千円位の返礼品をご用意され、お返しをお渡しします(一概には言えませんが、お香典は一般が五千~一万円、新生活が三千~五千円の方が多いようです)。

群馬県でお葬式を経験した人に聞いた、群馬県のしきたり

高崎市 新生活のお包みが存在する。形式的な方たちはほとんどが新生活で通夜式への参列が多く告別式への参列者が少ない。(女性 64歳)
太田市 基本として、受付など隣組が仕切る(男性 59歳)
藤岡市 80歳を超えて亡くなったら葬儀の会葬者に長寿銭を配る。葬儀では祭壇の横で会場(会葬者に向かって)正面左に男性の親族、右に女性の親族が並ぶ。葬儀後は供物の缶詰め、砂糖等はばらして隣保班に配る。(女性 49歳)
富岡市 納骨の時、骨を直に納める。(女性 57歳)
神流町 びっくり見舞い。亡くなったらすぐに見舞いに行く。(男性 46歳)