しきたりから学ぶ栃木県のお葬式

栃木県

数字で見る栃木県のお葬式(N=30)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,608,333円
飲食費の平均 605,000円
返礼品費用の平均 660,000円
会葬者の平均人数 95人
参列者からのお香典の合計の平均 1,260,000円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

栃木県でお葬式をする

基本的には、葬儀後に火葬を行いますが、宇都宮市の一部では前火葬の地域もあります。
「組内(くみうち)」と呼ばれ、葬儀などで助け合う組織があり、かつてはこの組内が葬儀一切のとりしきりを遺族に代わって行う習慣がありました。
那須町などでは、組内の人達が中心になり納骨を行い、遺族は初七日まで毎朝「墓おこし」と呼ばれる墓参りを行います。
墓おこしの内容は、お線香をあげるという通常の行為です。
出棺の際、柩(ひつぎ)を運ぶのは「床取(とことり)」と呼ばれる役割の人が行います。
また、栃木県も茨城県と同じように、「七日ざらし」や「清め塩の鰹節」の風習があります。

「花籠振り?」

出棺時に、「花籠振り」といって、色紙や紙のお金など籠に入れ、竹竿につけて振りまく風習があります。

「火葬場で水まわし?」

火葬場で柩が炉の中に入ると、遺族・親族が交替で水の入ったコップを炉の前に上げることがあります。
これは「水まわし」と呼ばれるもので、「故人が熱くてのどが渇くから」ということから生まれたもののようです。
故人を想う、優しい思いやりが表れています。

「納骨にぼたもち?」

49日忌の旅の途中で故人が滑ってころばないようにと、納骨の時、わらじの間に「ぼたもち」をはさみ杖にぶらさげてお墓に立てる風習があります。

栃木県のお葬式に参列する

栃木県のお葬式は、ほとんど葬儀後の火葬です。
まれに通夜振る舞いが遺族、親族のみの場合があるので注意が必要です。

「百万遍の儀式?」

「百万遍」というのは、皆で一緒に唱えることで念仏の功徳が何倍にもなるということで、例えば20人が1,000回念仏を唱えれば、2万回唱えたと同じ効果があると考えられています。
栃木県では、宇都宮をはじめこの百万遍の儀式が広く見られます。
故人へのはなむけとして、親族とともにその地域の隣組の人々が念仏を唱えながら、大きくて長い数珠を繰って横に回します。
ただ、残念なことに百万遍の儀式は年々少なくなっており、都市部などでは省略されることもあります。

百万遍の儀式?

栃木県の葬儀社に聞いた、栃木県のしきたり

足利市 水まわし、火葬場で故人様が炉の中に入ると、遺族・親族が交替で水の入ったコップを炉の前に上げる。理由は故人様が熱くてのどがかわくからということらしい。
栃木市 故人様が49日忌の旅の途中で、滑ってころばないようにと納骨の時、わらじの間に「ぼたもち」をはさみ、つえにぶらさげ、墓に立てる。
那須町 人口27000人の町であり、昨今、家族葬の割合も自社統計では半数を占めております。先住民の葬儀では、組内様がかわらず手伝いに集まり、当家での組内との打合せがあります。また、葬儀の日のみ、式場等であっても当家自宅に受付をもうけ留守番の方が対応する。当日の納骨については、組内にて行ない墓所に石台がある所にかぎっては位牌、写真などを納骨の前にかざり付けし「四門(しもん)」といわれる3回左にまわる事をします。納骨をした葬家は、初7日まで毎朝、「墓おこし」と言われる墓参り(一般的なお参り。線香をあげてくる)をします。

栃木県でお葬式を経験した人に聞いた、栃木県のしきたり

宇都宮市 自治会の人間が葬儀一式を手伝うこと。(男性 56歳)
足利市 町内会の人間が、葬儀の際のごはんを作るが、そのメニューが決まっていること。(女性 40歳)
足利市 新生活運動(男性 56歳)
二宮町(真岡市) 亡くなってから普通の生活に戻るまで儀式で10日はかかる。(女性 45歳)