しきたりから学ぶ茨城県のお葬式

茨城県

数字で見る茨城県のお葬式(N=32)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,406,250円
飲食費の平均 445,313円
返礼品費用の平均 548,438円
会葬者の平均人数 107人
参列者からのお香典の合計の平均 1,189,063円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

茨城県でお葬式をする

納棺の際、不幸を連れて行ってもらうとのことから、人形を棺に入れることがありますが、茨城県では藁で作った男女の人形を入れます。
また、霊柩車や墓場まで葬列を組んで向かうことがありますが、この時、先頭に「名旗」を持った人が立ちます。
この「名旗」は仏式の場合と神式の場合で色が異なっていて、仏式では赤地に白い文字で、神式では白地に黒い文字となります。

「拾うと長生きできる『撒き銭』?」

「撒き銭」といって、県内でも一部の地域では出棺の時に、小銭を半紙にくるんだものを参列者にばら撒くことがあります。
現在でも、大往生した高齢者のお葬式などでは見かけることができますが、「撒き銭」を拾うと故人同様に長生きができると、縁起が良いこととされています。
お金の代わりに、飴玉やキャラメルなど、100円程度のお菓子を配ったりすることもあります。

「故人の着物を干して濡らす?」

猿島郡などの地域では故人の服に関わる、ちょっと変わった風習があります。
「七日ざらし」というもので、故人が着ていた着物や衣服を、家の裏に北向きで干します。
この時、干した衣服には水をかけて常に濡れた状態にしておかなければなりません。 理由は定かではありませんが、神道の「穢れを清める」という考えから生まれ伝わった風習かもしれません。

「ざるを箒で掃き出す?」

出棺の時、もしくは出棺の後に、葬儀や告別式を行った部屋で竹ざるを転がして、ほうきで庭に掃き出す「ざるころがし」というしきたりがあります。
「ざるは漏れが多い」というところから、「魔をざるの目から退散させる」という意味があるようです。

「柩をくるくる回す」

「柩廻し」は、庭か墓前で、棺を3回または3回半、左回りに回す風習です。
死者の霊が戻って来ないよう、方向感覚を狂わせるためといわれています。
「ざるころがし」と同様、不幸が続かないことを願った想いが込められているようです。
なお、この柩を回すという風習は、東京の八王子地域をはじめ各地でも見られます。

茨城県のお葬式に参列する

茨城県でも、石岡市や小美玉市など一部の地域では、葬儀の直前までを仏式で行い、葬儀そのものは神式で行う場合があります。
自宅へお悔やみに伺った葬儀の飾りと通夜の飾りが違うので驚くかも知れません。

「香典を3回出す?」

県南地域では、故人が亡くなるとすぐに赤いのし袋に病気見舞と書いてわたし、通夜の際は通夜見舞い、葬儀では香典の計3回香典をわたすことがあるようです。

「鰹節を食べる?」

宗派にもよりますが、お葬式に参列した人が帰宅した時に、玄関先でお清めの塩をかけるのは、全国でも見られる慣習ではないでしょうか。
ところが、茨城県でも水戸などでは、鰹節を清めの塩と一緒に食べるしきたりがあります。
鰹節は食べる、もしくは塩のように体に掛けるなど、その作法は地域によって異なります。
神道のお葬式では、祭壇に食物をお供えします。
これを「神饌(しんせん)」と言いますが、鰹節も神饌としてお供えされます。
神道の影響と土地の風習が合わさって生まれたしきたりかもしれません。

鰹節を食べる?

茨城県の葬儀社に聞いた、茨城県のしきたり

石岡市、小美玉市周辺 仏式から神式に変わった地域の為、ふだんは仏壇でお線香をあげ、葬儀の直前まで仏式で葬儀の時のみ、神葬祭で執り行う地域があります
県南周辺 亡くなってすぐ、赤いのし袋で病気見舞いと、普通のし袋で、お通夜に通夜見舞いと、葬儀に香典と、合計3回持って行く地域があります。
不明 納棺の時「わら」でつくった男女の人形を入れる。※不幸が繰り返さない様に

茨城県でお葬式を経験した人に聞いた、茨城県のしきたり

日立市 手順が決まっていてその通りしなけらばならない。(男性 49歳)
常総市 近所の手伝いの方には一人当たり日当3,000円支払う。(男性 44歳)
つくば市 組合があり段取りしてくれる。(女性 52歳)
神栖市 供米代があること。(男性 68歳)
不明 米俵の俵数が子供は2俵と決まっているそうです。(男性 61歳)