しきたりから学ぶ福島県のお葬式

福島県


数字で見る福島県のお葬式(N=39)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,660,256円
飲食費の平均 619,231円
返礼品費用の平均 682,051円
会葬者の平均人数 131人
参列者からのお香典の合計の平均 1,455,128円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

福島県でお葬式をする

福島県のお葬式は、火葬をした後に葬儀を行う「前火葬」地域と、葬儀の後に火葬する「後火葬」地域があります。
江戸時代、福島県は会津藩や福島藩など、大小いくつもの藩(国)に分かれており、さらに幕府の直轄地となっていた地域もありました。
そうしたこともあってか、それぞれの土地によって全く異なる風習が見られます。
同じ県内でも火葬の順番が違うというのも、こうした名残かもしれません。
一方、福島県は東北地方と関東地方の境に位置していることもあるので、関東地方の後火葬が混在しているとの説もあるようです。

「棺の中にはさみ?」

福島県のしきたりでは、納棺のときに副葬品として棺に刃物を入れることがあります。
男性の故人の場合には剃刀、女性の故人の場合にははさみを入れる風習です。
しばしば、遺体の上に魔よけとして刃物を置くことがありますが、この場合はそうではないようです。
かつて、湯灌を行う際に男性の髭をそったり女性の髪を短く切ったりしていた名残のようです。

「出棺のために門を作る?」

一部地域では、竹などを弓状に曲げて作った「仮門(かりもん)」を玄関の脇に用意し、出棺の際、棺や葬列をくぐらせる風習が残っています。
これには死霊との別離を確実にするといった意味が込められており、出棺後にはすぐに壊します。
こうすることで、もし死者が戻ろうとしても、この世とあの世の境になる門がないので、この世に帰って来られないと考えられています。
また、農村部などでは、「仮門」を燃やす「門火(かどび)」を焚く地域もあります。
「門火」をたくことで、故人が迷うことなくあの世へ行けるようにという思いが込められているそうです。

出棺のために門を作る?

「福島県でも告げ人?」

ほか県と同様、福島県でも告げ人の風習があり、二人一組になって訃報を知らせていました。
「告人(つげと)」「角折(かくせつ)」「わざふ」というように、地域によって呼び方も異なったようです。

福島県のお葬式に参列する

福島県は、東北の他県と違い、前火葬と後火葬が混在しています。
前火葬の場合、故人のお顔を見るために葬儀に伺ってもすでに遺骨になっているので、お別れをしたい場合は、事前に確認することをおすすめします。

「遺族は接待をしない?」

福島県では、近隣組織である「隣組」や「念仏講」とも呼ばれる、10軒程の家で一単位となっている組が、通夜、葬儀の際に喪家を手伝います。
遺族が参列者に対して「通夜振る舞いなどの接待をしない」という考え方の地域もあり、この場合、隣組や関係者が参列者への接待役に回ります。お葬式を執り行う上で大切な役割を担っています。

福島県でお葬式を経験した人に聞いた、福島県のしきたり

福島市 本葬の前に火葬を済ませる。(女性 63歳)
須賀川市 受付に香典を置いて階層御礼を受け取ると参列せずに直ぐに帰る。(男性 55歳)
須賀川市 墓場でまんじゅうを食う。(男性 53歳)
いわき市 地元のお寺の半纏をみんな着ていた。(女性 41歳)
いわき市 友引には法要は行わない。(男性 64歳)