しきたりから学ぶ山形県のお葬式

山形県

数字で見る山形県のお葬式(N=36)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,090,278円
飲食費の平均 279,167円
返礼品費用の平均 409,722円
会葬者の平均人数 87人
参列者からのお香典の合計の平均 1,031,944円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

山形県でお葬式をする

山形県は、ほかの東北地方と同じく「前火葬」の地域です。
東北地方では納棺に各地域の特色がありますが、山形県の最上地方では、高い屏風を立て、縄だすきにふんどし姿の男性が納棺をするというしきたりがあります。
納棺後は、お清めとして塩、スルメ、お酒を飲食します。
また、米沢・山形地方では、火葬の際に故人にわざと古くいたんだ着物を着せるという風習があります。
出棺も必ず玄関以外の出入り口を使い、火葬場からお骨が戻ってきた際には家じゅうの出入り口に味噌と塩を置くという風習もあるようです。
葬儀祭壇も大きく、出棺後も最低一週間はそのままにして置き、一種の「忌中」の代わりにするという風習があります。

「告げ人?」

亡くなったことを菩提寺や地域に知らせる人のことを「告げ人(つげにん)」といいます。
「忌を避ける」という理由から、男性二人が一組となって知らせに行くのが基本で、一人で知らせに行くことはありません。
電話も普及した現在では見られなくなったこの風習ですが、一部の地域では今でも菩提寺への連絡の際など、男性二人で行くことがあります。

告げ人?

「仏様の歌?」

山形県のお葬式では、「念仏講」や「観音講」という地域組織に入っている女性が、「御詠歌」を詠います。
近年、住宅街などではあまり見られなくなっている習わしですが、お寺で行うお葬式や農村地などでのお葬式では、今でも見られる風景です。

「葬儀の日に三十五日法要?」

葬儀・告別式の日に初七日法要までを繰り上げて行うのは全国的に見られますが、山形県では、葬儀当日に初七日だけでなく三十五日(五七日)法要まで行う場合があります。
全国的に見ても、三十五日法要を行うケースはそれほど多くはありませんが、実は四十九日に次いで重要な日とされており、宗派などによってはこの三十五日を忌明けとする場合もあります。

山形県のお葬式に参列する

山形県でもほかの東北地方と同じく前火葬になります。
故人のお顔を見るために通夜に伺ってもすでに遺骨になっていることも多いので、お別れをしたい場合は、事前に確認することをおすすめします。
返礼品も香典返しを兼ねた即返しになります。

「映画『おくりびと』の舞台?」

本木雅弘主演で2009年にはアカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『おくりびと』の舞台になったのが山形県です。
撮影のほとんどが山形県で行われました。
山崎勉が社長を務めるNKエージェントは酒田市にあり、もともとは割烹だったそうです。
現在では、おくりびとの撮影地として観光名所になり、たくさんの人が見学に訪れています。
『おくりびと』は、納棺師にスポットをあてた映画です。
納棺に特徴的な風習が残り、美しい鳥海山がある山形県は、まさにうってつけの舞台だったようです。

山形県の葬儀社に聞いた、山形県のしきたり

最上地方 納棺した後、お清めとして塩、スルメ、酒、そして全地域ではないが梅干しを小さくして飲んだり、食べたりしています。
納棺時、遺体をかこむように高い屏風を立てて、男中心に裸でふんどしスタイルに縄たすきして納棺します。
納棺終了後、大根おろしを洗面器等に入れて、風呂場に置いておいて、それで手を洗う地域があります。

山形県でお葬式を経験した人に聞いた、山形県のしきたり

山形市 通夜は友引以外(男性 44歳)
山形市近郊 葬儀以前に火葬する(女性 63歳)
鶴岡市 ご飯を上げるとき茶わんの周りに半紙で三角巾を作ってそれをつける。(女性 49歳)
酒田市 葬儀の後に火葬場に行く。(男性 64歳)
上山市 亡くなった方にも飲食の席がある(男性 52歳)
村山市 隣近所への葬儀の会葬料は3,000円と決まっている。(男性 55歳)
河北町 近所人には、お返しが無い(男性 48歳)