しきたりから学ぶ秋田県のお葬式


数字で見る秋田県のお葬式(N=32)
お葬式そのものにかかった費用の平均 1,120,313円
飲食費の平均 412,500円
返礼品費用の平均 337,500円
会葬者の平均人数 52人
参列者からのお香典の合計の平均 859,375円

[ 鎌倉新書「第一回お葬式に関する全国調査」アンケートより ]

「第一回お葬式に関する全国調査」アンケート結果を見る

秋田県でお葬式をする

秋田県は一般的にお葬式の前に火葬「前火葬」が主流の地域です。
ただし、火葬を通夜の前に行う場合と、通夜の後に行う場合とがあります。
また、納棺を大切にする風潮があり、「湯かんの儀」といって、ご遺体をお湯で洗い清める儀式が行われるケースも多いようです。
枕飾りには、枕団子や一膳飯、紙華(しか・四華、死花とも書く)などを飾ります。
訃報にも独特の習慣があり、男性が二人一組となって報せに回ります。

「念仏講?」

県内の一部地域では、「ゆどき」といって、お葬式の後に近所の人々が喪家の家に集まって、遺族をねぎらうという風習があります。
「念仏講」や「観音講」という地域組織に属する女性が集まり、「御詠歌」を詠うことがあります。
「御詠歌」というのは、仏教の教えを五、七、五、七、七の和歌にして旋律に合わせて歌うものです。
仏具の鈴(れい)や、雅楽で用いる金属製の打楽器・鉦鼓(しょうこ)などを用いて唱和します。
また、皆で一緒に長い数珠を繰りながら念仏を唱える、「百万遍」を行うこともあります。
寺社では、御詠歌教室を開いているところもあり、葬儀の際、御詠歌を歌われる僧侶もいらっしゃいます。
秋田県ではお葬式の当日に納骨まで行うことも多く、すべてを終えた遺族を慰める意味でこうした風習が生まれたのかもしれません。

「丑の日は葬儀を避ける?」

県南地区では、丑の日を避けて葬儀を行う風習があります。
丑の日は、土用の丑の日が有名ですが、丑の日は春夏秋冬の中でそれぞれ1、2回あります。
友引も葬儀を避けるので、この地域では、葬儀のできない日がほかの地域よりも多いようです。

秋田県のお葬式に参列する

秋田県のお葬式に参列する場合、地域によっては香典以外に御香料として線香のセットや現金を包む場合があります。
また、町内で200円~300円集めて、野菜代、お米代として葬家に届ける風習もあります。

「返礼品に特徴がある?」

大館地域では、お互い様の気持ちから返礼品が無い場合があります。
また、北秋田市では返礼品に白砂糖を用います。

「小銭を置いて焼香?」

焼香の際に小銭を供えるという風習は各地に点在しています。
秋田県では、焼香時に小銭を数十円程度、焼香盆に供える風習が広範囲に見られます。

小銭を置いて焼香?

秋田県の葬儀社に聞いた、秋田県のしきたり

北秋田市内 近年、葬儀式場として葬祭ホール等が増えたが、昔からの風習にならい自宅葬儀・寺葬儀も多く、葬列を組んで埋葬に行く葬儀までの流れが、納棺~火葬~葬儀~納骨と、葬儀の前に火葬し、骨葬、葬儀の後すぐに墓地へ行き埋葬する。
葬列は葬儀後、墓地へ行くまで行う。
また、町内によっては、不幸事があった際はお互い様ということもあり、町内の方から香典を頂いた場合は、会葬品等のお返しを渡さない地域もある。
町外の方へは会葬品を、町内の方には砂糖(白砂糖1キログラムやザラメなどとの組み合わせ等)のお返しと決まっている地域もある。
昔はお金ではなく米や野菜を喪家に届けた風習から「野菜代」「米代」として各家より200~300円集めて回って喪家に届ける地域などさまざまである。

秋田県でお葬式を経験した人に聞いた、秋田県のしきたり

秋田市 火葬前にお逮やと言うものがあり、念仏を唱える。
火葬後に葬儀を行う。(男性 53歳)
秋田市 血縁関係の無い隣近所の人たちが葬儀を手伝い、いっさいの料理や仕出しなどの手配もしてくれます。(女性 58歳)
秋田市 病院から自宅に帰って、火葬までの間に「おたいや」と言って、葬儀の小さめの会食があります。
身内や近い親族のみで見送る儀式で当然お寺さんも入ります。
それを経てから通常の火葬、葬式となります。(女性 57歳)
秋田市 参列者が頭に白い布のようなものをつける。(女性 56歳)
大館市 通夜はしない。
火葬してから葬儀を行う。(男性 56歳)
湯沢市 東京とは違って、通夜は行わず 火葬 本葬 三七日で仏送り。(男性 53歳)
鹿角市 知らせ回りは必ず二人が同道で行う。(男性 69歳)